みなさんこんにちはフミです。
今回は介護に悩んでいる人に是非読んでほしい本を紹介します。
実際、私自身が介護の経験はありません。しかし慢性期の病院で働いていることもあり、介護が必要な患者様や、認知症の患者様に対応することがあります。
今働いている病院に来た最初の頃はイラッとする事が結構ありました。
ですが今では、ほとんどイラッとすることはありません。もちろん0ではありません。
この本を読んだからイラッとすることが減ったわけではありませんが、この『老いた親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本』に書かれていることは納得できることばかりでした。
どんな人に読んでほしいかと言いますと
- 親の介護に悩んでいる人
- 老いるとはどのようなことか知りたい人
- 慢性期の病院で働く人
などの方には是非読んでいただきたい。
そしてこの本を読むメリットは
- 老いた親が元気になる付き合い方がわかる
- 親子関係がうまくいき、お互いに幸せに暮らせる
- 老いのしくみがわかり、老化対策に役立ちます
著者の榎本睦郎先生ってどんな人?
榎本睦郎先生は老年病科の医師で、25歳で医師としてスタートし20年以上高齢者医療に従事されています。現在ではクリニックを開院し、毎月1600人を超える高齢者を診察し、高齢者を中心とする地域医療に励んでいるそうです。
日々の診療で気が付いた事をテーマに研究も行い、学会活動や講演などの学術活動も行っているそうです。
また総合内科専門医、日本認知症学会専門医、老年医学会専門医などの専門医資格も持っているそうです。
『老いた親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本』について
高齢者の困った行動の医学的に解説されており、その行動の理由がわかることによって高齢者に優しくなれますという事を様々な例を示しながら解説しています。
またこの本では、老いた姿が様々に描かれ、将来自分が老いた時の姿も想像でき、その時にどのような老人になっているか、どのようになっていれば嫌われないかも考えらされる内容になっており、自分自身の老後の対策にも参考になります。
『老いた親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本』の要約
まず序章に「老いた親と上手に付き合う5つのルール」が書かれています。
その5つのルールは
- ダメ出しをせず、ほめる
- 寄り添う
- ポジティブな声かけ
- 役割を確保する
- 楽しむ時間を作る
が書かれています。
5つのルールは老いた親と付き合う時だけでなく、家族や職場でもこのルールを守ればお互いが幸せになれるかもしれません。
そして
第1章『高齢者の困った心理』
第2章『高齢者の困った行動』
第3章『高齢者の困った生活』
という順に書かれています。
老いた時の心理を知り、行動を理解し、生活に寄り添うことで、お互いにストレスが減ります。さらに老いのしくみや、老いた時の心理を理解することで、老化対策を行えますし、愛され老人にもなれるかもしれません。
さらに認知症も早期発見、早期治療をすることでアルツハイマー型認知症の場合進行を遅らせることもできます。
老化対策として
趣味は“運動系”と“文化系”を持つことがすすめられています。運動系の趣味は筋肉の衰えを食い止め元気な体を維持することができます。
一方文化系の趣味は、頭を使うような趣味ならば認知症予防になり、運動と違って季節や天候に関係なく行えます。
高齢になってから何か趣味を始めるのは難しいかもしれませんので、できればなるべく早くから年老いてもできる趣味を見つけておくのが理想です。
まとめ
5つのルールを守るには、自分にもある程度余裕がないとなかなか難しいです。
自分の生活に余裕を持つことがまず第一なのかもしれません。
この本は老いた親との付き合い方を書いている本です。ですが20~30年もすれば、自分たちも老いていきます。
つまりこの本に書かれているのは、自分たちの将来の姿なのです。
あなたはどんな老人になりますか?
愛され老人とはいいませんが、嫌われない老人になるために参考になります。