みなさん
こんにちはフミです
家を買うにも、子供の学費を出すにも必要になってくるのはお金です。
そこで社会人が就職してから定年まで働いて得られる生涯年収(生涯賃金)の平均をみてみます。
様々なデータから生涯年収は学歴や性別や働き方でかなり違ってくることがわかっています。
現代の人が一生涯で稼げることができるお金の平均をまとめてみました。
目次
生涯年収は学歴や性別で大きな違いがある
学校を卒業し、60歳までフルタイムで働いた場合の生涯年収を学歴別と男女別にまとめてみると下の表のようになります。
この表にまとめた金額は企業の規模などには関係なく、大企業も中小企業も含めた計算結果です。すべての企業で退職金制度があるとは限らないため、退職金を除いた金額となっています。
生涯年収と学歴の関係
社会に出る年齢が若いほど定年までの就業年数は長くなりますが、大卒など就学した年数が長い方が生涯年数が多くなっています。
学歴によって基本給がかわる給与体系の企業も多いので、学歴の高い人の方が生涯年収は多くなる傾向にあります。
現状では高校卒業と大学卒業では生涯年収が男性で6000万、女性で7000万あることを考えると大学の費用が4年間で1000万(授業料や生活費など)かかったとしても十分にもとがとれる計算になります。
ただしこれは現状ですので10年後、20年後にどうなっているかはわかりません。
生涯年収と性別の関係
上の表を見てもらえばわかるように男女の賃金の格差はあります。
これは子供を産むことで職場を離れたり、男性が総合職の割合や肉遺体労働の割合が多いこともこの差が生まれています。
雇用機会均等法の施行など、男女間の所得や仕事内容、昇進に関する差を解消する動きは少しずつ広がってきました。
しかし、現状では女性に比べ男性の方が生涯年収が高く、男女の差は解消はされていません。
正社員と非正社員ではどれぐらい生涯年収に差があるか
昇給やボーナスなどもある程度見込める正社員と、非正社員との間にも生涯年収の隔たりがあります。
学校を卒業した後、非正社員として60歳まで働き続けた場合の生涯年収は下の表のようになります。
出典:労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2019』より表を作成
非正社員の中でも学歴や男女の違いによって差が見られます。
正社員と非正社員の生涯年収を比べると男女差よりも大きな違いがあります。
雇用形態でこんなにも差が生まれることを知っておいてください。
同一労働、同一賃金が進められていますがまだまだ先が長そうです。
企業の規模によっても生涯年収が大きく変化する
生涯年収は、企業の規模が大きくなるほど高くなる傾向にあります。
例えば男性で大学・大学院卒の場合、企業の規模が社員が1000人以上の大企業ならば3.1億円、企業の規模が社員が10~99人の中小企業ならば2億円と1億円以上の差があります。
企業の規模が大きな職場の方が多く賃金が得られると統計としても現れています。
新卒から定年まで正社員として同じ企業で働き続ける場合は、その傾向がより顕著になってきます
生涯年収を増やすにはどうしたらいいのか?
退職金を含めることで生涯年収は増えます。
問題はそのあとです。退職金を受け取ったあと定年後再雇用制度を利用し引退可能な年齢まで働き続けることで生涯年収を増やすことができます。
再雇用で年収が下がったとしても60歳から65歳まで働けば少なくとも1000万円以上は増えます。何かスキルがあればその額はさらに増えるでしょう。
生涯で稼げるお金からライフプランを考えよう
統計調査から推計した生涯年収を見ると、現状では高い学歴で大企業に入社し転職せずに働くのが最も生涯年収を増やす方法です。
性別や学歴などによって生涯年収の格差に不満を感じている人もいるかもしれません。しかしそれぞれが生涯で稼げる金額が違うように、ライフプランによって生涯に必要になってくるお金も違います。
それぞれのライフイベントにかかる金額を調べ、自分自身のやりたいことを明確にするなどして、優先順位を決めて、自分の生涯年収とのバランスをとりましょう。
計画通りに人生が進んでいくとは限りません。このご時世なので、どんな大企業でも5年後、10年後にはどうなっているかはわかりません。
そこでライフプランをしっかり立てることで、長い期間働くモチベーションにしてみてはいかがでしょうか?