【予想】2020年度の太陽光の売電価格はいくら?

みなさん、こんにちは

フミです。

2019年の6月に日経新聞が『太陽光発電の買い取り終了へ』という過激なタイトルで記事を書いていますが

実際は住宅用太陽光の電力買い取りは存続売電量の大きい事業用は価格競争を促す新たな仕組みを導入ということらしいです。

つまり住宅用の太陽光発電の売電は2020年度も続けられます

そこで今回は2020年度の太陽光発電の売電価格がいくらになるか予想してみます。

家を建てるときに太陽光発電システムを搭載しようと考えている人で損したくない人には是非おすすめの記事になっています。

2020年度の住宅用太陽光発電で決まっていること

太陽光発電は経済産業省の管轄で2019年10月29日「第47回 調達価格等算定委員会」が開かれ経済産業省の方針は以下の3点です(まだ確定はしていなようですがたぶんこのまま走ると思われます)

  • 2020年度の売電価格のみ決定する
  • 2024年~25年の売電価格で10.3円/kWh程度を目指す
  • 出力制御対応機器設置義務の有無による売電価格の差はなくす

まだ2020年度の売電価格は発表されていません。

2020年度の住宅用太陽光発電の売電価格を予想

素人の勝手な予想価格を書いてみます。

2019年度 2020年度予想
出力制御対応機器
設置義務なし
24円 22円±1円
出力制御対応機器
設置義務あり
26円

なぜこう考えるとかと書きますと

(参照元:経済産業省のPDFより)

このグラフ通りに売電価格がほぼ決まっているようです。26円から2.7円を引くと23.3円となり、24円から2.7円を引くと21.3円となります。

この計算を参考に22円±1円という予想をしました。

最悪の場合、2019年度26円の地域で2020年度21円と一気に5円下がる可能性も・・・

2020年度の住宅用太陽光発電で損をしないためには?

損をしないためには導入コストを下げることが一番大事です。

そこでどれぐらいの導入コストであれば損をしないのかざっくりシミュレーションしてみます。

条件としては

設置容量 5.0kW

1年間の発電量 6000kWh

1年間の発電量のうち自家消費1000kWh、売電5000kWh

自家消費の電気料金を25円/kWh

とし売電価格と、設置費用を変えていくつかシミュレーションしてみます。

太陽光発電の1kWあたりの設置費用が30万円だった場合

設置費用が5kW×30万/kW=150万円となります。

そこで売電価格が21円、22円、23円でシミュレーションしてみます。

まず自家消費は1000kWh×25円/kWh×10年=250000万円となります

売電価格 10年間の売電額
21円 1050000円
22円 1100000円
23円 1150000円

2020年度の太陽光発電の売電価格が21円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは105万円となり、設置費用が150万円なので20万円ほど損することになります。

2020年度の太陽光発電の売電価格が22円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは110万円となり、設置費用が150万円なので15万円ほど損することになります。

2020年度の売電価格が23円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは115万円となり、設置費用が150万円なので10万円ほど損することになります。

太陽光発電の1kWあたりの設置費用が28万円だった場合

設置費用が5kW×28万/kW=140万円となります。

1kWあたりの設置費用が30万円だった場合と同様にシミュレーションしてみると

2020年度の太陽光発電の売電価格が21円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは105万円となり、設置費用が140万円なので10万円ほど損することになります。

2020年度の太陽光発電の売電価格が22円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは110万円となり、設置費用が140万円なので5万円ほど損することになります。

2020年度の売電価格が23円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは115万円となり、設置費用が140万円なので±0円になります。

太陽光発電の1kWあたりの設置費用が26万円だった場合

設置費用が5kW×26万/kW=130万円となります。

1kWあたりの設置費用が30万円だった場合と同様にシミュレーションしてみると

2020年度の太陽光発電の売電価格が21円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは105万円となり、設置費用が130万円なので±0円になります。

2020年度の太陽光発電の売電価格が22円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは110万円となり、設置費用が130万円なので5万円ほど得になります。

2020年度の売電価格が23円の場合

自家消費での金銭的メリットが25万円、売電での金銭的メリットは115万円となり、設置費用が130万円なので10万円ほど得になります。

これらのシミュレーションからもわかるように損をしないためには導入費用をどれだけ下げれるかによって変わってきます。

発電量や売電価格はどうすることもできませんが、設置費用に関しては一括見積などで安く設置できることもあります。

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私が実際に一括見積をして建築会社さんに太陽光発電システムを値引きしてもらった詳しい記事はこちらです。

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2020年度の家を建てるのなら住宅用太陽光発電を採用するべきか?

十分に高気密高断熱な家を建てまだ資金的に余裕があるのならば、太陽光発電システムを採用するべきです。

どれぐらいの容量を載せるべきかと聞かれると3~6kWでいいのではないかと考えます。

理由としては

  1. 設置容量が少なくても設置費用は回収できる(十分に設置費用が安い場合)
  2. 夏場のエアコンとの相性がかなりよい
  3. エコへの意識が高まる
  4. 災害時でも電気が使える(少しです)

後付より新築の時に一緒に設置する方が設置費用も抑えられます。

ただし、十分に高気密高断熱な家にできてない場合は、そちらにコストをかけるべきです。

住宅本体の性能は住みはじめてから住み終わるまでずっと続きますが、太陽光発電はかなり故障のリスクが低いといっても、住宅よりは寿命が短いと考えられるからです。

まとめ

予想は22円±1円としていますが・・・たぶん21円だと思います

売電価格がいくらになったとしても損がしたくない人はなるべく導入コストを安くすることです。

シミュレーションを見ていただいてわかったと思いますが、経済的メリットは大きくありません。

つまり太陽光発電システムに投資するお金があるのならば、家本体の性能を上げてください。

それでもお金があって、太陽光発電システムもつけたい人はどうぞなるべく安くつけてください。

これからも電気料金は現状維持もしくは、2030年ごろまで再エネ賦課金の上昇が予想されますので下がることはまずないので電気料金を気にするのなら家の性能をあげてください。

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