新築なのに家が暑かったり寒かったりする原因は?解決方法は?

みなさんこんにちは

フミです。

私の同年代の友人でも新築を建てたのに、家が暑かったり、寒かったり、電気代が高かったりと後悔している人もいます。

家が暑かったり、寒かったりするともちろん身体に悪いのです。

詳しくはこちらを見てください

今回は断熱性能が低い家が身体に与える影響を紹介します。冬場の室温は最低でも18℃以上が望ましい。それ未満だと高血圧の発症リスクが6.6倍にもなる。断熱性能が高い家は健康寿命も延びる。断熱性能が高い家は初期コストはかかるが、光熱費や医療費まで考えるとトータルのコストは安くなります。

どうして夏は部屋が暑かったり、冬は部屋が寒かったりするのかその原因と対策と解決方法を考えてみました。

まず原因として考えられることは

  1. 間取りが悪い
  2. 窓の断熱性能が悪い
  3. 家が隙間だらけでも気密が悪い
  4. 壁や屋根の断熱性能が悪い

事などが主な原因です。

新築なのに家が暑かったり、寒かったりする原因

それでは新築なのに家が暑かったり、寒かったりする原因を一つずつ見ていきます

暑かったり、寒かったりする原因1.間取りが悪い

新築なのに家が暑かったり、寒かったりする原因の一つに間取りが悪いことがあります。

間取りが悪いと暑かったり、寒かったりする以外にも生活するうえで心理的ストレスもたまるといわれています。

それらのことより家の快適度合いの5~6割は間取りで決まるとも言われています。

間取りが悪いことの対策は?

これは『夏場の日射遮蔽と、冬場の日射取得』の考え方を重視している建築会社さんなり設計士さんに設計をお願いすることです。

PHJ新住協さんに加盟している建築会社さんや設計会社さん、工務店さんは「太陽に素直な設計」という概念で設計している場合がほとんどです。

夏場は暑い日差しを家の中に入れない様に設計し、冬場は暖かい日差しをしっかり取得する事で快適になり、低コストで過ごすことができます。

夏至と冬至では下の図のように太陽の高さが違います。夏至の時は太陽の高さが高く、冬至の時は太陽の高さが低く南側の影響を受けやすくなります。

(参照元:JEPAの記事より

暑かったり、寒かったりする原因2.窓の断熱性能が悪い

細かい前提は抜きにして熱の最大の出入り口は窓で、夏は約6~7割、冬は約4~6割熱が出入りしていると言われています。もちろん家の性能や、形状、国によって変わります。

しかし窓が一番夏は暑い熱を外から室内に取り込み、冬は暖かい熱を寒い外に放出します。

窓の断熱性能は

ガラスの枚数が増えるほど断熱性能が上がります

シングルよりもペア、ペアよりもトリプルの方が断熱性能があがります。

窓はガラス以外にも断熱に影響を与えるものがあります

それはサッシです。

サッシの断熱性能は

低:アルミサッシ⇒室内、室外ともにアルミサッシ

普通:アルミ樹脂複合サッシ⇒室内が樹脂、室外がアルミ

高:樹脂サッシ⇒室内、室外ともに樹脂

冬に暖かい家を望むのであれば最低でもアルミ樹脂複合サッシ、できれば樹脂サッシを採用することをおすすめします

窓の性能のランキングを知りたい方はこちらを見てください

窓が一番夏は暑い熱を外から室内に取り込み、冬は暖かい熱を寒い外に放出します。この事より窓の性能をあげることが一番省エネになります。 もちろん窓以外の断熱もおろそかにしてはいけません。

窓を選ぶ時に結露するかしないかが重要になってきますが、条件次第ではどの窓も結露は起こります。

西日本の暖かい地域であれば樹脂トリプルを採用していたら、普通の室内環境であればほとんど結露はしないと考えても大丈夫です。

樹脂ペアガラスになってくると最低気温が0℃を下回ってくるような状況だと、普通に結露してしまいますが、日中ある程度暖かくなれば、結露も消えるのそれほど問題はないでしょう。

窓は、交換とかが難しく、一度建ててしまうと解体するときまで、その窓のままということがほとんどですので

新築した時の窓とはそこに住んでいる間はずっとお付き合いしないといけないと考えてもらえば、多少コストがかかったとしても性能の高いものを採用するべきです。

暑かったり、寒かったりする原因3.家が隙間だらけで気密が悪い

「気密」の悪い家とは、隙間だらけの家の事です。

家が隙間だらけだと、せっかく暖めた空気や冷やした空気が外の空気と入れ替わってしまいます。ずっと冷暖房し続けないといけません。

暖房で考えると暖かい空気は上へ上へ移動し、冷たい空気が外からとり込まれてしまいます。足元が冷えて暖かさをあまり感じることができません。

逆に気密性能が高い家は、吹き抜けだろうが、トイレだろうが、お風呂だろうが温度差はかなり少なく、快適に過ごすことができます。

そこで気密はどれぐらいあればいいのか?

気密の事を建築の専門用語で「C値」と呼びます

この気密の「C値」は実測値なので、個々の住宅でかわってきます

「C値」はどれぐらいが推奨なのか?

0.5以下と言いたいところですが1.0以下を目指しましょう。

C値が1.0以下ですと一般的な第三種換気計画が計画通り換気するようです。

暑い家や寒い家が嫌な人は全棟気密測定している建築会社さんなり工務店さんなりを選べばほぼ間違いなくC値が1.0以下の家を建ててくれます。

そして気密測定は言い方は悪いですがズルをしようと思えば簡単にできるので、できれば第三者にお願いできる会社がよりベターです。

暑かったり、寒かったりする原因4.壁や屋根の断熱性が悪い

断熱材といっても多く種類があります。

ですが、最近使われている断熱材は極端な性能差はありません。

断熱材の種類も大事ですが断熱材の厚みは非常に大事です。

充填断熱の場合

3.5寸柱を採用していれば壁厚いっぱいの105mm断熱材を入れましょう

4寸柱を採用していれば壁厚いっぱいの120mm断熱材を入れましょう

2×4なら壁厚いっぱいの89mm断熱材を入れましょう

2×6なら壁厚いっぱいの140mm断熱材を入れましょう

壁の断熱も大事ですが屋根の断熱もとても重要です。

古い家に住んでいると夏場などは1階と2階でかなり温度差があり2階は蒸し風呂状態になります。

これは2階の屋根断熱材が足りてない事の証なのです。

夏の暑さを回避するためには屋根の断熱がとても大事になってきます。

屋根の断熱性は壁の断熱性の最低2倍ぐらいは必要なようです。

まとめ

新築なのに家が暑かったり寒かったりすることがないようにするためには

  • 日射取得、日射遮蔽を考えた間取りにする
  • 窓は最低でもアルミ樹脂の複合サッシ、できれば樹脂サッシ
  • 気密測定を行いC値1.0以下を目指す
  • 断熱材は厚みを優先し、特に屋根は重要

この4つの事をすればある程度快適に暮らせます。

これらはしっかりした建築会社さんや工務店さんを選べれていれば施主は特に気にする必要のないことです。

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