【番外編】太陽光発電は損をする?得をする?

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こんにちは

フミです。

今回は太陽光発電システムは本当に損をするのか考えてみます。

なぜこの事を書こうと思ったかと言いますとダイヤモンド・オンラインに『住宅用太陽光発電の誤算、「10年で投資回収」は大ウソだった』(←記事はもう消えているようです)との記事がでたからです。

もちろん太陽光発電を設置している私は非常に気になりましたので読んでみると・・・間違いや知識不足な部分がある記事でした。

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その費用は太陽光に関係あるの?

ダイヤモンドの記事の試算の計算内容がおかしい

(ダイヤモンドオンライン記事より抜粋)

・・・これを見てどこがおかしいかわかりますか?一見すると正しいように見えてしまいますが実は間違いがあります。

費用の方に電気料金まで計上しています。

10年間分の電気代を費用に計上していますが、これは太陽光発電システムを設置しようが、しまいが発生する費用なのでここに載せるのは間違っています。

なので厳密な太陽光発電システムを導入する費用は『機器代と設置工事代』だけです。

記事上の収入がわかりにくい・・・

収入の部分がこのように書かれていてわかりにくいです。

私が書きなおすとすれば

売電収入+光熱費削減にすればわかりやすいので

約426万+(約281万-約111万)=約596万

こちらの方がわかりやすくないですか?

正しいと思われる計算をすると

収入-設置費用の計算をすればいいので

約596万-約600万=-約4万

10年後に約4万円の赤字です。

・・・まぁこれでも約4万円の赤字なのですが

20年後収支を考えてみると・・・

ダイヤモンド・オンラインさんの前提条件で20年後の収支を考えてみると

しっかり黒字になりましたね。しかしこの中には定期点検代やパワコンの交換費用などが含まれていません。それらの費用を合計しても40~50万円ほどなので十分に黒字です。

ここで忘れてはならないのはもし20年後太陽光パネルを外すときの費用です。

外してもさすがに赤字にはならないと思います。

最悪外さなくてもいいですし・・・。

間違いが多すぎるBさん

先ほどのAさんもひどかったのですがBさんはもっと間違いが多い

(ダイヤモンドオンライン記事(リンク切れ)より抜粋)

間違い①電気料金が計上されている

先ほど指摘したように電気料金を費用に計上するのは間違ってます。

間違い②買取価格(売電価格)

25円/kWhとなっているのですが・・・Bさんは東京電力管内なので2018年に設置ならば26円/kWhです。ダブル発電なら25円/kWhなのですが、それに関する記載は一切ないので考えにくい。

間違い③設置前の光熱費の計算

1万3900円×12ヵ月×10年=約167万円

この65万どこから現れたのですが謎ですが100万以上違う数字が出てきている時点でもうこの資料のすべてが信用できなくなります。

間違い?ではないが導入費用が相場からかけ離れ過ぎで

Bさんは7.62kWを約360万で購入ようとしています。

これをkW単価になおすと360万円÷7.62=47.2万円

2016年度に導入した私ですら30万円以下で購入しているので、さすがにこの金額は現実離れしているといってもいいのではないでしょうか

kW単価30万と言う大甘な計算でも導入費用は約230万になります。

設置後の平均電気代が・・・

設置後の平均電気代が3400円って安すぎるような気がします。1人暮らしならあり得ると思いますが、太陽光発電を設置するという事は一戸建てである程度の広さの家だと考えると3400円と言うのは現実的ではない。なので年間の電気代を10万円と仮定する。

Bさんの計算をもう一度してみると

導入費用が約130万削減でき、導入することで光熱費も約67万ほど削減できます。売電収入は26円で計算すると約182万円となります。

すると導入費用230万円、売電収入と光熱費の削減効果を足すと182万+67万で約250万で10年で約20万ほど黒字になります。

さらに20年後となると黒字は増えます。

まとめ

有名な雑誌でも、このような誤解を招きかねない表現をするのは、正直驚いてしましました。

(ダイヤモンドオンラインの最後に正当性を書いていますが、納得させるほどの理由にはなってないです。)

さらになにか裏側があるのではないかと勘繰ってしまいます。これは私の勝手な勘繰り⇒(これ以上、太陽光発電が増えると、出力抑制の増加や、再エネ賦課金の上昇などで既存の太陽光発電を行っている所の不利益が増えるから?)

一つ目の間違いと二つ目の間違いを見るに結論ありきで過激なタイトルで購読させているのかな・・・

このような記事に惑わされず太陽光を導入する場合は、メリットとデメリットを理解し、しっかりシュミレーションをすることで損をする可能性をかなり減らすことができます。

詳しくこちらにメリット、デメリットを書いています。

デメリットのほとんどは何かしら対策をしておけば大丈夫なものばかりです。設置する場合はすべてを業者任せにせず、自分で調べ、シュミレーションしてください。そうすれば、設置費用すら回収できないなんてことはほぼありません。もちろん、設置費用を早く回収するには、設置費用をなるべく安くすることです。

今日はこのへんでフミでした。

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