投資信託で失敗しないための5つのポイント

みなさんこんにちは

フミです。

積み立てNISAなどの長期的な資産形成のためには投資信託がおすすめです。

しかし投資にはリスクがあるので、運用成績がよくなかったり、さらには元本割れすることもあります。

投資信託で失敗を避けるため、ありがちな失敗とその対処方法を紹介します

手数料などの費用を気にせず銘柄を選んではいけない

投資信託に投資する場合、基本として覚えておきたいのが手数料です。手数料は購入・保有・売却(または解約)に伴う3つの手数料があります。

購入時⇒購入時手数料

保有時⇒信託報酬

売却時⇒信託財産留保額

特に運用の成績を左右するのが信託報酬です。

長期の投資で複利の効果が大きく、同じようにずっと発生する手数料(保有時の信託報酬)が高いとマイナス効果の複利が効いてくることになります。

信託報酬は安いものであれば0.2%前後、高いもだと2%前後のものまであります。

20年なり30年なり運用するとこの0.2%と2.0%では大きな違いになってきます

毎月2万円の積み立て20年続けると、想定利回りが5%の投資信託で信託報酬が0.2%だと約794万円になりますが、同じ想定利回りの投資信託で信託報酬が2.0%だとなんと約654万円になり20年間で約140万円も違ってきます。

ただし、信託報酬で気をつけないといけないのが、投資信託のタイプによって水準が違うことです。

インデックス系の投資信託は安い傾向にあり、アクティブ系の投資信託は高い傾向にあります。

同じような商品でも信託報酬が違っていることがあるのでしっかりと確認しましょう。

もちろん、他の二つの手数料にも気をつけてください

手数料について詳しく書いた記事はこちら

今回は投資信託の購入時に注意したい3つの手数料について書きます。投資信託には購入時、保有時、売却時にそれぞれ手数料がかかります。投資信託は元本が保証されている金融商品ではありません、なので損益に目が行きがちです。そこで、手数料を気にせず投資信託を選ぶと、利益を減らしてしまうこともありますので注意が必要です。

ランキングやおすすめの投資信託の購入はしっかりと考えて

投資信託を買う時に、人気ランキングや、金融機関がすすめるファンドを買うという人がいます。

ランキングやおすすめを鵜呑みにするのは危険です。

特に金融機関が対面で販売するときのおすすめはほぼほぼ買ってはいけない商品です。

ランキングやおすすめを購入する場合は、最低でも運用方針や投資対象などを理解してからでも遅くはありません。

長期投資の場合は、その投資信託が自分の投資に求める銘柄であるか、自分の分散投資にふさわしい銘柄であるかが大切です。もちろんリスクについても理解しておきましょう

ランキングと銘柄の良しあしは比例しないこともあります。

あくまで参考程度にしておき、よくわからないまま購入することはやめましょう

時代の波に乗るのは危険

テーマ型投資信託というものがあります。

例えば『バイオファンド』、『AIファンド』など、その時代の波に乗るようなテーマに投資するものです。

短期の投資を考えているのならそれらを購入するのもいいかもしれませんが、長期的な投資を考えるのならおすすめはできません。

10年後、20年後、30年後それらはどうなっているでしょうか?誰にもわからないのではないでしょうか

投資信託は、その時代の波に乗ったテーマで新規設定されることが多く、新規設定されたころにはもうかなり上がっている状態のものもあります。

金融機関にとっては売りやすい商品になるかもしれませんが、必ずしも売りやすい商品が良いものだと限りません。

投資信託で長期投資をするのなら、ドルコスト平均法の発想で下げているときに多く買えることが良いパフォーマンスにつながります。

つまり今が旬である必要はないのです。安い時にしっかりと買っておくことが正解になることが多いのです。

日々の値動きに囚われてはいけない

投資信託は基本的に長期投資で資産形成を行う商品です。

もちろん毎日の値動きは気になるのはわかります。ですがゴールは今日や明日ではありません。20年後、30年後です。

その長いスパンの間の日々の値動きはかなり小さいものです。

短期的に勝負をするのなら個別銘柄やETFなどの方が明らかに効率的です。コストの面でも投資信託の手数料と株式の手数料を比較すると高くなることも多いのです。

長期投資の王道は、日々の価格にとらわれることなく、ドルコスト平均法で安い時にしっかりと買い、長期的に優れたパフォーマンスを出すことで、タイミングではなく時間に投資することが大切です。

過去の成績だけで購入してはいけない

投資信託を選ぶときに、必ず過去の成績もチェックすると思います。

資産運用では、短期であれ長期であれ、結果が全てです。過去の実績がすばらしいものを見つければ成功だと考えがちですが、過去の実績と今後の予想リターンは全く別物です。

長期的な資産形成を投資信託で考えるのなら、まずは分散投資の観点から伝統的4資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)などから選び、その上で投資するファンドの運用方針や投資対象や費用などを比較してください。

過去のパフォーマンスはあくまで参考程度にとどめるべきでしょう。

まとめ:失敗を減らすことでパフォーマンスは良くなる

長期投資で資産運用を行う場合は、投資信託がおすすめですが、いろいろな落とし穴があります。

その落とし穴に落ちなければ、長期的に見れば失敗することはほとんどないでしょう。

成功には様々なパターンがありますが、失敗には共通点が多いのでその典型例を知り、前人の失敗を踏み台にし長期的に資産運用、資産形成を行いましょう。

長期的に資産運用する場合は失敗の典型例にはまらないだけでもかなり成功に近づきます。

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