『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』の書評

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みなさんこんにちはフミです。

みなさん人生100年時代と聞いて何を思い浮かべますか?

多くの人は、そんなに長く生きられないと考えているでしょう。

ある研究によれば日本で2007年に生まれの約50%は107歳まで生きると推測されています。

つまり今の20代や30代でも100歳まで生きることが珍しくない時代になります。

そこで『長い人生をどのような戦略で生きればいいのか?』わからない人がほとんどではないでしょうか

わからない人は『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』を読んでみるとヒントが得られます

どんな人に読んでほしいかといいますと

  • 人生100年時代はどうなるのか
  • これから世の中はどのように変化していくか
  • 見えない資産とは
  • 人生100年時代でのパートナーとのありかた

上記のような事を知りたい人におすすめの本となっています

約400ページのぶ厚い本ですが、これからの人生の戦略を考えるための一助となることは間違いありません。

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著者の二人はどんな人?

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』はリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットによって書かれています。

リンダ・グラットンってどんな人?

ロンドン・ビジネススクール教授。

人材論、組織論の世界的権威。 2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。

フィナンシャルタイムズ紙「次の10年で最も大きな変化を生み出しうるビジネス思想家」、英タイムズ紙「世界のトップ15ビジネス思想家」などに選出。

邦訳されベストセラーとなった『ワーク・シフト』(2013年ビジネス書大賞受賞)などの著作があり、20を超える言語に翻訳されている。

アンドリュー・スコットってどんな人?

ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。

オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPRのフェローも務める。2005年より、モーリシャス共和国大統領の経済アドバイザー。

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』ってどんな本

約400ページのぶ厚い本ですが豊富な人生のケーススタディを与え、それをもとに様々なテーマと向き合える本です。

これまではほとんど人は『教育⇒仕事⇒老後』という3つのステージを歩んできました。

しかし、寿命がのびることによって、70代さらには80代まで働くことが当たり前になっていく。

仕事のステージが長期化で、ステージの移行を数多く経験する『マルチステージ』の人生になるだろということが書かれています

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』の要約

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』では序章から終章までの11の章からなっています

  • 序章  100年ライフ
  • 第一章 長い生涯
  • 第二章 過去の資金計画
  • 第三章 雇用の未来
  • 第四章 見えない「資産」
  • 第五章 新しいシナリオ
  • 第六章 新しいステージ
  • 第七章 新しいお金の考え方
  • 第八章 新しい時間の使い方
  • 第九章 未来の人間関係
  • 終章  変革への課題

人生100年時代で何が変化するか

70代、さらには80代まで働く必要がでてくる

詳しくは第二章にかかれていますが人生100年時代になれば老後の期間がのびその間のお金のことを考えると70代、80代まで働く必要がでてくる

新しい職種やスキルなどが登場する

これからAIやロボットによって労働市場に存在する職種は大きく入れ替わる。

あらゆる業務がその影響を受けるので、生涯学び直しスキルの再習得の必要がある。

お金の問題がすべてではない

人生100年時代では、お金の問題を適切に対処することが不可欠だが、お金が最も重要な資源だと誤解してはならない。

家族、友人関係、精神の健康、幸福なども極めて重要な要素とされる。

人生が長くなればより一層、金銭面と非金銭面のバランスを適切にとることは難しい

人生はマルチステージ化する

今までは『教育⇒仕事⇒老後』という3つのステージで何とかなっていたが、これからその生き方をしようとすれば仕事のステージが長くなってしまう。

長い年月をお金のための労働をするのはあまりにも退屈で、あまりにも過酷で、消耗してしまう。

3つのステージに変わって登場するのがマルチステージの人生で、二者択一を強いられることがなくなる。

変化が当たり前になる

マルチステージの人生が当たり前になれば、柔軟性を持ち、新しい知識を獲得し、新しい思考様式を模索し、新しい視点で世界をみて変化に対応していく必要がある。

人生の新しいステージがあらわれる

新しいステージの出現は、長寿化の恩恵と言って間違いない。

新しいステージは実験の機会を生み出し、一人一人が自分の望む人生の築く道を開く

レクリエーションから、リ・クリエーションへ

人生100年時代の恩恵は、余暇時間が増えることです。

増えた余暇時間を見直すことで消費とレクリエーションの比率を減らし、投資とリ・クリエーション(再創造)の比重を増やす必要がある

「一斉行進」が終わる

3つのステージの人生では教育⇒仕事⇒引退という順番にステップする以外なかった。

しかしマルチステージの人生では、新しい人生の節目と転機が出現し、どのステージをどの順番で経験するかという選択肢が大きく広がる

選択肢を持っておくことの価値がます

人生が長くなり、人々が人生で多くの変化を経験し、多くの選択をおこなうようになれば、選択肢を持っておくことの価値が大きくなる。

選択肢を持っておくことは、若い時だけではなく、人生のあらゆるときに重要です。

若々しく生きる

寿命が延びるとは、老いて生きる時間が長くなると思われてきた。しかし、その常識が変わり、若々しく生きる期間が長くなる。

長寿化と人生のマルチステージ化により、年齢とステージが一致しないことが多くなり、世代をこえた交流が生まれ年長者が若々しさを保ちやすくなるだろう

家庭と仕事の関係が変わる

長寿化により子育て後の人生が長くなれば私的な人間家系や子育ての在り方が大きく変わるかもしれない。

長寿化により、4世代同居なども当たり前になるかもしれない。

家族の形態が今よりさらに複雑になり、世代に関する人々の態度が変わる。

実験が活発になる

未来について一つだけ確実に言えることがある。それは大勢のパイオニアが生まれる。

人生100年時代に対応するために最善の方法が見いだせていないので、社会で多くの実験が行われ、多様性が強まる

人事制度をめぐる戦いが始まる

企業は画一性を好む傾向にあるが、柔軟性と選択肢を求める個人の欲求が、画一性と予測可能性を求める企業の都合を突き崩すことが考えられる。ただし、それまでには長い時間がかかるかもしれない。

働き手が望むほどの柔軟性を発揮できる企業は、一握りにとどまる。

政府が取り組むべき課題

人生100年時代の到来により人々の生き方のあらゆる側面に影響を及ぼす

当然、政府にとって多くの課題が持ち上がる。

年金の問題の他にも教育や結婚、労働時間など様々な社会制度についても検討が必要になる

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』のまとめ

今後はマルチステージの人生が当たり前になる。

ステージの移行には準備が欠かすことができない。

このように新しいステージが出現し、その選択肢や順序の多様化により、年齢とステージを一致を前提につくられてきた企業の人事制度や教育や労働や結婚などの社会制度も変化が知られることになる。

人生100年時代では様々な変化を重ねつつも、自分のアイデンティティと価値観を人生にどのように反映させるかを一人一人考えなくてはならない。

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