地元がヤバいと思ったら読んでほしい本『凡人のための地域再生入門』

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みなさんこんにちはフミです。

少子高齢化進む日本では特にヤバいのが地方です

今都会に住んでいる人も地元があると思います

地元の将来が心配な人も少なくないのではないでしょうか?

そこで地元がヤバいと思ったら是非、『凡人のための地域再生入門』を読んでみることをおすすめします

どんな人に読んでほしいかといいますと

  • 地域の将来を心配する人
  • 地域のリアルを知りたい
  • 地域再生の成功のコツを知りたい

上記のような事を知りたい人におすすめの本となっています

約350ページのぶ厚い本ですが、経験者にしか分からない、生々しいビジネスのポイントの数々が物語形式で、キレイにまとめられています。

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著者の木下斉?

1982年、東京都生まれで早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、修士(経営学)。

国内外の事業による地域活性化を目指す企業・団体を束ねた一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事、一般社団法人公民連携事業機構理事を務めるほか、各地で自身も出資、共同経営する熊本城東マネジメント株式会社代表取締役、サッポロ・ピン・ポイント株式会社代表取締役、勝川エリア・アセット・マネジメント取締役なども務める。

高校在学中に早稲田商店会の活動に参画したのを発端に全国商店街共同出資会社・商店街ネットワーク取締役社長に就任。その後現在に至るまで事業開発だけでなく地方政策に関する提言も活発に続けている。

『凡人のための地域再生入門』ってどんな本

約350ページのぶ厚い本ですが経験者にしかわからない地方での生々しいビジネスのポイントが物語としてまとめられています。

地方衰退の構造とビジネスによる変革手法が物語によってわかります。

物語では大事な部分や、補足が必要な部分は本編外に説明を設け、それぞれの章の後にコラムなども書かれています。

『凡人のための地域再生入門』の要約

『凡人のための地域再生入門』では第一章から最終章までの九つの章からなっています

  • 第一章 シャッター街へようこそ
  • 第二章 たった一人の覚悟
  • 第三章 見捨てられていた場所
  • 第四章 批評家たちの遠吠え
  • 第五章 稼ぐ金、貰う金
  • 第六章 失敗、失敗、また失敗
  • 第七章 地域を超えろ
  • 第八章 本当の「仲間」は誰だ
  • 第九章 新しいことを、新しいやり方で、新しい人に

全編にわたって地に足のついた正論が物語や事例で読みやすく書かれています

どんな地域にも「人材」は必ずいる

地域活性化では地元にはなかなかいい人がいないと言われます。

しかし、成功している人はいるのです。

成功している人は従来の既得権益などにとらわれず、支援も当てにせずに自らのコンセプトと人間的な魅力で人を集める飲食店経営者が地域を変えていくことが最近増えてきています。

地方は資金の流出で衰退する

人口減とともに地方を衰退させるのは資金の流出です。

地方では資産を持っている人が事業に熱心でない場合が多く、投資や融資を通じて資産形成し、その資産を生み出すという基本的な「お金めぐり」が滞っています。

資産があっても売り上げを作り出すことに熱心ではない、もしくは赤字を出して国から事業外収入をもらってくることばかりに精を出すと、地方は衰退を続けてしまいます。

なぜ、今の時代に「逆算開発」が必須なのか

2,30年前までは人口が拡大し、消費市場が拡大するフェーズだと地域活性化は成長市場の獲得合戦でした。

これからは一部の都会を除いて人口減少が急激に進むことになります。そうすると昔のように拡大することを考えていてはいけません。

需要を獲得するために先に営業を行い、確実な収入を確保したうえでリスクとリターンを明確にして資金調達の必要があります。

このように逆算で開発をすることで失敗する可能性は減ります。

資金調達で悩む前にやるべきこと

地方ではお金がなくて事業ができないという話をよく聞きます。

お金がないのなら自分の資金を投資して始められる範囲のものでまずは試す。成功すれば利益がうまれその実績をもとにお金を借りることができます。

また失敗したとしても失ったものが自己資金だけならば、新たなチャレンジにも挑戦しやすいのです

地方の事業には批判がつきもの

地方においては何か新しい事業に取り組めば、必ずと言っていいほど批判を受けます。

衰退している地域には古い常識があり、衰退を打開するような事業に取り組めば自然とその常識を覆すことになります。

百人の合意より、一人の覚悟がまちを動かすことがあります。

見せかけの地方分権のジレンマ

地方自治体の多くは、いまだに国の政策決定で右往左往し、独自の政策を推進することはまだまだ珍しい状況です。

その原因は、国による様々な補助金や交付金です。

もし自治体が稼ぐ力を身につければ、その分余裕があるとみなされ交付金が減らされる「逆インセンティブ」が生じているため、多くの自治体は稼ぐことより、貰うことを優先して考えます。

本当の失敗とはなにか

地域において計画どおりに行った事業はほとんどないそうです。

事業を継続的に取り組んでいると、当初はうまくいっていたことがうまくいかないなんてこともしばしばあります。

事業をしているといつまでたっても完全な成功はなく、常に失敗をしながらも、それを決定的な失敗にしないために変化し続けることが求められます。

地方で成功することによる慢心

地方活性化の分野では、毎年毎年注目され事例がでてきては消えいきます。

少し成果を上げて目立ってしまうとリスクを負わず頼まれた仕事ばかりしてしまうようになります

短期的にはリスクが少なく委託費などを受け取ることができますが、従来のリスクを負って自ら事業を作ることが片手間になってしまいます。

片手間になってしまうと、成功していた事業もいつの間に消えてしまうこともあります。

嫌われる決断をすべきとき

一緒に事業に取り組んできた仲間でも、今後目指していく方向が違えば、遠慮なく話し合う必要があります。

ときには、従来のやっていた事業から撤退したり、ポリシーに反する行動をとっている仲間とは別々の道に進むことも必要になります。

単に自分がいい人だと評価されるのを優先するのではなく、嫌われたとしても決断しなくてはならないこと、伝えなくてはならないことをしっかりと伝える姿勢を貫くことが大切。

『凡人のための地域再生入門』のまとめ

時代の流れのはやい現代では、常に新しいことへの挑戦が求められます。

古い組織で新しい提案を通すのは大変なので0から立ち上げましょう。

新しい事業ではなくても様々な壁があらわれます。それを解決するための具体的なヒントが、根拠に基づてい提示されています。

衰退している地域でも、結局は自分次第で未来はどうにでもなること知っておいてほしい・・・

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