こんにちは
フミです。
今回は太陽光発電システムは本当にエコなのか?考えてみました。
なぜ考えてみようかと思ったかと言いますと下記のようにFBで松尾設計室の松尾さんが書いていたからです。
適切な使用済み太陽光発電パネルの適正処理(リサイクル)の可能な産業廃棄物中間処理業者名 一覧表です。
http://www.jpea.gr.jp/pdf/t180827.pdf
先日もICUで学生さんが質問してましたが
「使用済みの太陽光発電の悪影響はどう考えますか?」
みたいなことを言うメディア、有識者、一般人がたくさんおられます。
一般的に太陽光発電の製造時にかかるエネルギーは発電するエネルギーで1,2年で回収されると言われています。
そして25年は利用可能、25年でもほとんどの製品が新品時の80%以上の発電効率を維持していることから中古市場もできつつあります。。。
さらに、、、重量の大半がガラスで、少しアルミが使われている程度。。。分別回収は極めてしやすいわけです。
それに比較して自動車や家電を考えてみてください。
自動車は部品点数3万点、金属種類も多数、布、プラスチック、ゴム、その他多種の材料がある上、量も非常に大きいです。平均利用年数は10年から13年でその間エネルギーを消費することはあっても生み出すことはありません。さらに分別収集やリサイクルはあまり行われてもいないと思います
この状況で太陽光が吊るし上げられ、自動車や家電は一切言及されないのは何らかのプロパガンダの発生元があるとしか考えにくいと個人的には思っています。地球温暖化の懐疑論のバックにはモービルやエクソンのような大手石油会社がいたということはよく語られるところです。。
我が家では10kW以上太陽光発電システムを載せていることもあり、これが環境にはよくないとなれば・・・お金のためだけに太陽光発電載せたことになってしまいますので考えてみます。(・・・8割方は投資=お金のために載せてます)
松尾さんが書かれているので間違っていることを書かれているとは考えにくいですが一応考えてみます。
エネルギー収支を考えてみる
上で『一般的に太陽光発電の製造時にかかるエネルギーは発電するエネルギーで1,2年で回収されると言われています。』と書かれていますのでエネルギー収支を調べてみました。
エネルギー収支を考えるために、エネルギーベイバックタイム(EPT)を用います。
エネルギーベイバックタイム(EPT)は、再生可能エネルギーによる発電施設などを含むエネルギー設備の性能評価の指標のひとつです。
エネルギーベイバックタイムは次の式のように、エネルギー設備のライフサイクルを通して投入されるエネルギー量が、そのシステムから生み出されるエネルギーによって回収できるまでの期間で表されます。
EPT =(ライフサイクルを通して投入されるエネルギー量)÷(1年間に生み出されるエネルギー)
独立行政法人産業技術総合研究所のホームページによりますと太陽光発電のEPTは1~3年程度と見積もられているそうです。この事が書かれているのは2010年なので、現在はさらに短くなっていると考えられる。
二酸化炭素の排出を考えてみる
二酸化炭素が地球の温暖化に寄与しているか、寄与していないかは諸説あるのでは今回は無視しときます。
先ほどの独立行政法人産業技術総合研究所のホームページでは、『温室効果ガスの排出量も低く、製造時などに排出されるものを全て含めても、現在実用化されている技術ならば17~48g-CO2/kWh程度と、化石燃料による火力発電(519~975g-CO2/kWh)のわずか数%で済むと見積もられます。』
この文章を見る限り火力発電よりかなり二酸化炭素の排出が少ないと考えられる。
中古市場について
検索してみると少ないですが、太陽光パネルの買取を行っている会社もあるようです。
現在はかなり数は少ないですが、あと10年ぐらいすればもう少し数は増えてきて、中古市場と言ってもいいような環境ができるのではないかと考えます。
まとめ
私が調べれる範囲ではエネルギー収支的にも二酸化炭素排出量にしても環境負荷は少ない。
住宅用の太陽光発電に関しては金銭的に余裕があれば、自分の家が消費する電力を賄えるぐらい載せるべきだと思う。ただし、それは家自体の性能をある程度上げた後にするべき。なるべく小エネな家にしてから太陽光発電システムは載せてください。
今日はこのへんでフミでした。