みなさんこんにちは
フミです。
今回は梅雨の時期のエアコンは除湿運転がいいのか冷房運転がどちらが適しているか考えてみます。
2009年の7月(ちょっと古いですが)に東京電力が発表した調査の結果によりますと、夏場にエアコンの冷房運転と除湿運転を併用している人の割合が47.4%にものぼるそうです。
そこで最近のとても暑い夏であればほぼ冷房運転を行っていると思います。
しかし梅雨の時期は迷われる方が多いと思いますので、除湿運転と冷房運転の除湿能力と電気代を比較しながら適したエアコンの使い方を考えてみます
- 梅雨の時期のエアコンの運用方法がわからない
- エアコンの除湿運転と冷房運転の除湿能力や電気代を知りたい
と感じている人にはぜひ読んでほしい記事になっています
快適な室内環境の温度と湿度は?
まず部屋の快適な環境にするためには、快適な温度と湿度を知らないといけません。
特に梅雨は梅雨はかなり湿度が高くなり家の中を除湿しないと、湿度が60%を超えダニやカビが発生しやすくなります。
快適な温度と湿度は下の表のようになり、梅雨の時期の室内環境はダニ増殖やカビ増殖の楕円の中の温度や湿度になりやすいのです。
(引用:リフォームLab)
そこでダニやカビの増殖を抑えるとともに快適な室内環境にするには湿度を60%以下にすることが求められます。
エアコンの冷房運転と除湿運転の除湿性能と電気代
エアコンはメーカーの説明書などには除湿量は書かれていません。2009年の古いデータですが東京電力 技術開発研究所の調査(PDF)で除湿量の実測値(除湿量、コスト)が紹介されています。
この資料をもとに計算してみますと
除湿能力 | 消費電力 | 効率 | |
---|---|---|---|
冷房 | 2.3kg | 480W | 4.8g/W |
弱除湿 | 1.1kg | 180W | 6.1g/W |
再熱除湿 | 1.5kg | 650W | 2.3g/W |
このようになり除湿能力は冷房>再熱除湿>弱除湿で消費電力(電気代)は再熱除湿>冷房>弱除湿となります
ここで忘れてはならないのは室温の変化です。室温は再熱除湿>弱除湿>冷房となります。
まとめると
- 「冷房」は、室温を下げることを優先しながら、同時に除湿も行います。
- 「弱冷房除湿」は、室温をなるべく下げないよう弱めの冷房運転で除湿を行います。除湿量は少なめですが、電気代を抑えられます。
- 「再熱除湿」は、冷房運転でしっかり除湿しつつ、部分的に暖房運転を行うことで室温低下を防ぎます。電気代が少し高めですが、肌寒い時期などに快適性を保てます。
どのようにエアコンを運用すればいいの?
夏などは一日の平均気温が25℃をこえるような日々が続くので冷房を24時間連続運転でかまわないと思います。(家の性能がある程度ある場合)
梅雨のエアコンの運用方法は
梅雨寒の時は「再熱除湿」運転を行いましょう、湿度だけ下げ室温があまり下がらないのでかなり快適に過ごせます。
梅雨の晴れ間で温度が高く湿度が高い場合は、冷房運転でしっかり除湿と冷房を行いましょう。
ただしすべてのエアコンに再熱除湿がついているわけではありません。
再熱除湿を搭載しているエアコンは
- 日立(S、X、Wシリーズ)
- 三菱電機(Z、Xシリーズ)
- 富士通(ノクリアXシリーズ)
- コロナ(Wシリーズ)
これから梅雨も快適に過ごしたい方は除湿器を買うのではなく、除湿器を買う費用をエアコン代に回して再熱除湿の機能を搭載しているエアコンを買う方が快適に過ごせます。
ただし電気代は高くなります。
再熱除湿がない場合のエアコンの運用方法はこちらのブログかなり詳しく書かれているので参考にしてください。
梅雨の時期のエアコンの運用方法まとめ
除湿と冷房では、冷房の方が除湿することができる。ただし室温も下がり、電気代も高い。
梅雨寒で寒いときは再熱除湿機能搭載のエアコンで除湿を行いましょう
梅雨の晴れ間の温度も湿度も高いときは冷房でしっかりと除湿と冷房を行いましょう
梅雨の時期は特に部屋の湿度が高くなりやすいので、しっかりと除湿を行い、ダニやカビの発生を抑制し快適に過ごしましょう
快適に過ごすためには部屋の湿度や温度を知っておく必要があるので、温度湿度計で家の中の環境を知っておきましょう