こんにちは
フミです。
今回は「元利均等返済」と「元金均等返済」ではどちらが得なのか考えてみます。
住宅ローンの返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」の二つの方法があります。
ほとんどの銀行では「元利均等返済」を勧めています。
なぜならその方が審査に通りやすいからです。
まず「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いから考えてみます。
目次
「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いとは?
返済額が一定で返済計画が立てやすい「元利均等返済」
(引用:SUUMOのHPより)
「元利均等返済」は、毎月の返済額が一定になる返済方法です。
読んで字のごとく「元利」が均等になるようになっています。
金利が変わらなければ、毎月の返済額が一定になるので返済計画がたてやすいのがメリットです。
毎月の返済額は一定ですが、元金部分と利息部分の内訳が、最初の方は利息部分が多く、元金部分が少ないため、元金の減りが遅くなります
最初の返済額が一番多く、それから徐々に返済額が少なくなる「元金均等返済」
(引用:SUUMOのHPより)
「元金均等返済」とは、毎月支払う「元金」部分が均等になる返済方法です。
毎月の返済額は、元金部分に残高に対する利息額を上乗せして支払うので残高が減っていくにしたがって利息額も減ります。
最初の返済額が一番多く、徐々に返済額が少なくなっていきます。元利均等返済と比較すると前半の元金部分の減りが早くなり、支払総額は元金均等のほうが少なくなります。
ただし注意点もあります
「元金均等返済」の注意点
変動金利で借りる場合、金利の上昇リスクに対して5年ルールと125%ルールがあるのですが、「元金均等返済」ではこの二つのルールは採用されません。
金利が上がるとその月から上がった分だけ返済額が増えます。
住宅ローン控除で「元利均等返済」も「元金均等返済」も大きな差はない
住宅ローン控除のめんでは、住宅ローン残高が多い方が得です。
つまり
「元利均等返済」では
住宅ローンの残高の減りが遅いので住宅ローン控除のめんでは有利。
「元金均等返済」では
住宅ローンの残高の減りが早いので住宅ローン控除のめんでは不利。
となります。
住宅ローン控除が利息と逆方向に働くので、「元利均等返済」と「元金均等返済」の差が小さくなります。
ですので、どのようなパターンでも「元金均等返済」の方が支払いが少なくなるとはかぎりません。
住宅ローンの金利と返済期間によっては「元利均等返済」の方が安くなるケースもあります。
返済額が一定となる「元利均等返済」の方が、資金計画をたてやすく安全性の高い返済方法です。
住宅ローン控除があるうちは元利均等返済の方がお勧めと言えるでしょう。
まとめ
「元利均等返済」は返済額が一定となり返済計画が立てやすい
「元金均等返済」は「元利均等返済」に比べ最初の返済額が一番多くなるがトータルでの支払額が少なくなる。
しかし現状住宅ローン控除があるので支払額の差が少なく、返済額が一定となり返済計画が立てやすい「元利均等返済」の方が安全が高い。