みなさんこんにちは
フミです。
今回はHEAT20のG3について書きます。
HEAT20ってなんだ?G3ってなんだ?という話もありますが
HEAT20からのメッセージ2019報告会で発表された新しい指標のG3の基準が変態的(←褒め言葉)です。
どれぐらいの数値が求められるかといいますと
省エネ基準の地域区分6の地域で
なんとUa値・・・
0.26
という変態的(←褒め言葉)な性能が求められるようです。
その前にHEAT20ってなんだ?G3ってなんだ?という方もいると思いますのでそちらを紹介します。
HEAT20とは?
深刻化の一途を辿る地球温暖化とエネルギー問題 。
その対策のために「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」が2009年に発足しました。 HEAT20はその略称であり、呼称です。
HEAT20は長期的視点に立ち、住宅における更なる省エネルギー化をはかるため、断熱などの建築的対応技術に着目し、住宅の熱的シェルターの高性能化と居住者の健康維持と快適性向上のための先進的技術開発、評価手法、そして断熱化された住宅の普及啓蒙を目的とした団体です。
メンバーは研究者、住宅・建材生産者団体の有志によって構成されています。
(引用:HEAT20HPより)
簡単に言うと、未来の日本の住まい方の方向性を示し、住む地域に合わせた断熱性能を提言する団体
G3ってなんだ?
これまでHEAT20ではG1、G2グレードが指標とされていました。その一段階?性能的には2段階上のグレードがG3です。
(引用:外皮性能グレード最終版 G1・G2シナリオ – HEAT20)
数値を見てもわからないかもしれませんが
G1グレードは
冬場に、無暖房の室内で、概ね10℃を下回らない断熱性能。
G2グレードは
冬場に、無暖房の室内で、概ね13℃を下回らない断熱性能。
今回新たに発表されたG3グレードは
冬場に、無暖房の室内で、概ね15℃を下回らない断熱性能。
・・・G1が0.56、G2が0.46ならばG3を0.36、G4を0.26と区切ってもよかったのではないかと素人ながらに思ってしまいました。
どのグレードがコスパがいいの?
何年住むかによってどのグレードがコスパがいいのかは変わってきます。
2011年時点ではG1相当が一番コスパが良かったみたいですが、それから8年もたっているので現状はG2相当ぐらいが一番コスパがよいのではないかと思います。
つまり現状ではコスパだけを考えるとG3はおすすめできません。コスパ以外の事も考えるともちろんおすすめします。
ただしG3までできる建築会社さんはトップランナーで走っている会社さんだけだと思われますのでその建築会社さんを探すのが一苦労かもしれません。
とりあえず、これから家を建てる人は
最低G1グレード
できればG2グレード
変態(←褒め言葉)さんG3
って流れになってほしいものです。
そうすればヒートショックもかなり減りますし、省エネにもつながります。
大手のハウスメーカーで建てられるぐらいお金がある場合は、建築会社さえ見つけることができればG3グレードの超高性能住宅を手に入れることができます。
この新たな指標発表で思うこと
HEAT20という団体はもしかしたら国の2020年省エネ基準(断熱基準)義務化見送りに大変な憤り感じているのではないか考えられる。
国があてにならないなら自分たちで厳しい基準を作り、建築会社のレベルの底上げをすることによってG2グレードが一般的にし、G3グレードもできるだけ普及させようという気持ちを勝手に感じました。
しかし、断熱性能だけがすべてではありません。性能は手段であって目的ではありません。数値だけを追い求めてしまっている建築会社さんもあるかもしれません。
断熱性能だけでなく、気密、換気、日射取得、日射遮蔽、湿度、冷暖房計画、耐震性、メンテナンス性・・・
などのバランスが大切です。
もちろん一番大切なのは資金計画という事を肝に銘じてください。
まとめ
これから家を建てる人は、国の基準があってないようなものなので、断熱性能はHEAT20を基準にしてください。
ZEHのために太陽光発電システムの設置をすすめられることがありますが、その前に十分に断熱性能を上げた(最低G1レベル、できればG2レベル)うえで設置しましょう
HEAT20G1程度の断熱性しか体感したことがない私ですが、G2、G3と断熱性能が上がるにしたがって家の快適性はまし、病気にもなりにくいようです。
健康な生活をするためにもできるだけ高い断熱性能の家を建てましょう。
ただし、数値だけを追い求めすぎてもいけませんバランスが大切です。