みなさんこんにちはフミです。
みなさん知っていると思いますが、日本は災害が大変多い国です。
地震もありますし、台風も来ます。
そのような災害起こった時に困る事と言えば停電です。
最近の大規模な停電と言えば
2011年の東日本大震災による停電
2018年8月の台風21号による近畿地方の停電
2018年9月の北海道胆振東部地震による停電
そして2019年の台風15号により千葉を中心とした停電
などがあります。
インフラの中では電気は復旧は早い方と言われていますが、大規模な停電になりますと短くても2,3日以上の時間がかかるようです。
その復旧までの間、なるべく影響が少なくなるべく快適に過ごせる、停電にも負けない家にするための5つの条件をまとめてみました。
現在家を計画中の人はまだ間に合いますよ。
まず最初に5つの条件を書いておきます。
- 太陽光発電
- 蓄電池
- 断熱性能を高くする
- 日射取得、日射遮蔽をしっかりする
- 通風できるように窓を設置する
などがあります。すべてできればいいのですがなかなかそうもいかないですが、3.4.5は設計段階ででき、3.4.5をすることで停電以外の時にも快適になりますので是非やりましょう。
それでは一つづつ見ていきましょう。
目次
停電にも負けない家の条件1.太陽光発電
地震や台風などの災害で停電などが起こった時にまず最初に思い浮かぶのが太陽光発電だと思います。
太陽光発電があると日中で太陽が出ている間、電気を使うことができます。
ですが普段通り、家中の電気を使えるわけではありません。
非常用コンセントで1500wまでしか使うことができません。
そして一般的な家では一カ所しかありません。
ですので延長コードは必須です。
停電になってからあたふたしてはいけませんので、一度停電になった時、どうすれば電気が使えるか説明書を読んでおきましょう
もっと遠くでコンセントを利用したい場合は、コードリールなどをりようしてもいいかもしれません。
DIYをする人ならコードリールも無駄にならないので災害対策を兼ねてもいいのではないでしょうか?
1500wで使える家電は
冷蔵庫が100~300w、扇風機20~40w、スマホの充電5~10wぐらいだそうです。
夏場の停電には扇風機は必須ですが、しっかり使えそうですね。
そして情報を得るための手段のスマホの充電もしっかりできそうですね。
計算上はスマホだけなら150台も充電できます。
エアコンは300~3000wぐらいと幅が広いので、弱で運転すれば使うことができそうです。
停電にも負けない家の条件2.蓄電池
この5つの条件の中で一番ハードルが高いのが蓄電池です。
太陽光はある程度安く導入できていれば、コストは回収できますが、蓄電池は現状、コストを回収するのはかなり難しく、エコ+災害時の保険という意味合いが強くなっています。
北海道の大規模停電の時は蓄電池を採用している家は、夜でも電気がつき生活できていたようです。
パナソニックのリチウムイオン蓄電システム(蓄電容量:5kWh)の物だと
上の図のように15時間ほど使えるそうです。太陽光発電と蓄電池を組み合わせると冷蔵庫もしっかり使えそうです。
現状ではかなり蓄電池の価格が高いので、なかなか採用する事はできませんが価格が安くなれば普及していくものだと思われます。
その他の蓄電池と言えば日産リーフなどの電気自動車と家をつなぐV2Hなども考えられますが現状はなかなか価格的な問題で難しいかもしれません。
そこまでお金は出せないけど蓄電池が欲しい場合は、キャンプ用の蓄電池などの購入も考えてみてはいかがでしょうか?
停電にも負けない家の条件3.断熱性能を高くする
夏場や冬場などに停電が起きてしまうとエアコンを使えず、家の中が外の気温に近づいてきます。
そこで断熱性をあげていればその時間を遅らせることができますので、断熱性を高めるのは必須です。
これから家を建てる人は最低でもHEAT20G1性能の断熱性能の家を建ててほしいです。
G1は冬場に、無暖房の室内で、概ね10℃を下回らない断熱性能です。
HEAT20G1について詳しく書いた記事はこちらです。
断熱性能を高めることによって、冷暖房が使えない停電の時だけでなく、平常時の電気代が安くすんだり、体の負担が小さくなったり、快適にもすごせるようになりますので是非、断熱性能はあげておきましょう。
この断熱性能はリフォームであげようと思うとかなりの費用がかかってしまいますので、最初からある程度の性能は欲しい所です。
停電にも負けない家の条件4.日射取得、日射遮蔽をしっかりする
停電時は特に夏場は日射遮蔽、冬場は日射取得が必要になってきます。
冷暖房などが使える場合は、多少日射遮蔽や日射取得ができてなくても快適な空間にすることができます。
しかし停電時ですと、日射遮蔽がしっかりできてないと、家の中の温度は上がり続けて、熱中症の危険性があがります。
逆に冬場は太陽の熱を利用し、家の温度をなるべく下げないようにする必要があります。
日射取得や、日射遮蔽をきちんと行えていれば普段の電気代も下がりますし、快適に過ごすことができます。
具体的にどうするの?
南面の窓は大きく、東西北面の窓は小さくし、南側に軒や庇(60cm以上)をつける。ただし軒や庇をだしすぎると日射取得は難しくなりますのでやりすぎ注意。
東西面に関しては日射遮蔽は難しいのでなるべく窓を小さくする必要があります。
停電にも負けない家の条件5.通風できるように窓を設置する
これは夏の停電時に必要になってきます。停電時は冷房が使えないので昼間に太陽や外気温により室内の温度が高くなります。夜になれば、室内より、外の方が気温が低くなれば、室内に風を通して室温を下げることが必要になってきます。
しかし、太陽に比べ、風は気まぐれで、周辺環境によりかなり風の吹く方向が違ったり、風が吹かないこともあります。
ですが通風をできるように窓を設置するべきです。
平常時でも季節のいい時期には窓をあけて風も感じるようにできます。
具体的にどうするの
一つの部屋に窓を2個以上配置することです。窓は縦すべりがベターですが、南面の大きな窓はなかなか縦すべりにすることはできないのでそこは引き違いでもいいと思います。
縦すべりを採用する場合はウィンドウキャッチできるように設計することで、風をうまくとりこみ、しっかり換気ができます。
どうしても電気が使いたい場合
太陽光発電なども設置しておらず、どうしても電気が使いたい場合のおすすめのものがあります。
カセットボンベで電気を発電してくれる商品があります。カセットボンベで動くので、燃料の入手や保管も容易です。
蓄電池に比べて値段も安価なので、とりあえず停電の時に電気を使いたい方はこちらを購入してみてはいかがでしょうか?
またスマホの充電だけならば小型のソーラーパネルなどでも充電することができます
まとめ
日本ではいつ災害に襲われるかわかりません。そこで日頃の準備が必要になってきます。
3.4.5について停電時以外にも、暑さ対策、寒さ対策、省エネ、快適な生活に直結してきますので絶対にやった方がいいと思います。
それをやった後にまだ余裕があれば太陽光発電や蓄電池の採用してみもいいのかもしれません。
もちろん地震対策として耐震等級3の家も必須です。
そして防災セットの用意をしましょう