みなさん、こんにちは
フミです。
今回は南海トラフ巨大地震に備えるには耐震等級3が必要なのか考えてみました。
日本は南海トラフに限らず、地震大国で、25年前の阪神淡路大震災、2011年には東日本大震災、2016年には熊本地震など数多くの地震が起こっています。
日本に地震が多い理由は活断層の数がわかっているだけで2000カ所以上もあり、体に感じないような小さな地震を合わせると毎月何百もの地震が発生しています。
つまり、日本中どこでも大きな地震が起こる可能性があります。
ってことは・・・
先に結論を書かしていただきますが
耐震等級3は必要です
耐震等級3相当なんておまじないではなく耐震等級3が必要です。
どうして必要なのか説明していきます。
目次
南海トラフ地震はいつ起こるのか?
南海トラフ地震が起こるか?起こらないか?で言えば
いつかは発生します。
それが今日かもしれませんし、10年後かもしれませんし、100年後かもしれませんし、もっと先かもしれません。
政府の地震調査研究推進本部のHPでは
地震の規模 : M8~M9クラス
地震発生確率: 30年以内に、70%~80%
地震後経過率: 0.83
平均発生間隔: 88.2年
と書かれています。
今から家を建てる方はまず30年以上住む方がほとんどです。
その間に70~80%の確率で発生するので、まず発生する前提で対策するべきです。
耐震等級はどこまで必要なのか?
日本では多くの地震が発生し、耐震基準の見直しが行われています。
そこで現在の一般的に耐震等級の目安とされている建物の耐震性能は
耐震等級1:建築基準法と同程度の建物
- 数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない
- 数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度
この性能が求められています。
つまり巨大地震でも人間の生命は守られるが家は巨大地震後には住めないかもしれない
耐震等級2:等級1で想定する地震の1.25倍の力の地震に耐えられる
- 耐震等級1で想定する地震の1.25倍の力の地震に耐えられる
主に、学校や病院などの耐震性能の等級はこのレベルです。
耐震等級2になればもちろん命は守られますし、家自体もあまり大きな損傷がなく一定の補修で巨大地震後も住み続けられる可能性がかなり高いです。
ただし熊本地震では震度7が連続して発生し、耐震等級2相当の築浅の家でも倒壊したようです。
耐震等級3:等級1で想定する地震の1.5倍の力の地震に耐えられる
- 耐震等級1で想定する地震の1.5倍の力の地震に耐えられる
主に、消防署や警察署等の防災の拠点となる建物の耐震性能はこのレベルです。
耐震等級3になればもちろん命を守ることができますし、家自体もほぼ無傷もしくは軽微な補修のみで住み続けられます。
熊本地震では無傷14棟、軽微な損傷が2棟でした。
耐震等級1ですと生命は守られますが、家という大きな財産を失ってしまう可能性があります。家を失ってしまうとその後の生活がかなり大変なものになってしまいます。
耐震等級2ですと生命は守られ、ほとんどの場合は、家も守られますが続けて2度大きな地震が起こってしまうと倒壊し、生命の危機にもなり、家も倒壊してしまいます。
耐震等級3ですと、生命も、家という大きな財産そして将来も守られます。
ただし、地盤が弱ければ家がいくら強くても意味がありません。
さらに新築時に耐震等級3でも年月がたつと結露やシロアリの影響で、柱や梁が計算通りの性能が担保されておらず倒壊する可能性もでてきます。
まとめ
これから家を建てる方は耐震等級3の家を建てて、命や財産そして将来を守ってほしい。
オシャレな家、開放感のある家それらを否定する気はありませんが、命や将来がなければそんなもの何の役にも立たないこと頭の片隅にでも置いてください。
制振や免震もありますが、一般的な住宅であればまず耐震等級3です。
決して耐震等級3相当のおまじないではいけません。
耐震等級3にすれば地震保険も半額になります。
命と将来を守るために耐震等級3、自分の大切な人を家で守れるようにしてください。