みなさん、こんにちは
フミです。
今回は圧倒的な高性能な木製窓(Uw値0.62)が香川で生産されていることを紹介します。
一昔前までは窓と言えばアルミサッシで単層ガラスがほとんどでした
現在では断熱に対する意識もだいぶ改善され、ある程度性能の高い窓を採用される建築会社さんが増えているようです。
そして断熱にとても力を入れている建築会社さんが、ついにドイツのsmartwin社さんとライセンス契約を結び圧倒的な高性能な木製窓(Uw値0.62)が香川県で生産され始めています。
目次
Uw値とは
まずはUw値の説明から、これは一般的に使われている窓の断熱性能を表すU値のことです。
このUw値を求めるには、Ug値、Uf値、Ψg値などがあります。
Ug値:窓のガラスのU値
Uf値:窓枠のU値
Ψg値:スペーサのU値
メーカーのカタログに書かれているのは基本的にはUw値です。Ug値もカタログをくまなく見れば書いているとは思います。
しかしUf値とΨg値はほとんどのメーカーは公開してないと思います。Uf値については新住協さんがデータ持っているのかな?Ψg値ついてはちょっとわかりませんが、フレームの熱貫流率を考えると樹脂スペーサーとアルミスペーサーではかなり違いがあるかもしれません。
今まで窓の性能は
日本の基準は
熱貫流率 | 等級記号 | 断熱性能 |
---|---|---|
2.33以下 | ★★★★ | 高い |
2.33~3.49 | ★★★☆ | ↑ |
3.49~4.65 | ★★☆☆ | ↓ |
4.65超 | ★☆☆☆ | 低い |
1999年に決められた数値が使われています。
20年近くたってますがまったく更新されてないのどうかと思います。
★★★★の基準と圧倒的な高性能な木製窓の熱貫流率を比べると、約1/4となりかなりすごい性能だという事がわかると思います。
現在国内大手メーカーの高性能トリプルガラスの樹脂窓ですらUw値は1.0前後です。
日本でこの0.62という数字をこえるのはLIXILさんのレガリス(5重ガラス)だけです。(私の知る限り)
窓の断熱性能が大事な理由
窓は住宅の中で熱の出入りが一番大きな場所です。
夏ならば約6~7割、冬ならば約4~6割窓から熱が出入りしています。
もちろん家の性能や形状、気候によって変わってきます
しかし、窓が一番夏は暑い外から熱をとり込み、冬は外へ温かい熱を放出しています。
この事より、窓の断熱性能をあげることで省エネかつ快適な住環境になります。
もちろん窓以外の断熱もおろそかにしてはいけません。
圧倒的な高性能な木製窓を作っているのどんな会社
パッシブハウスレベルの家つくりを手掛ける香川県の建築会社パッシオパッシブさんの関連会社レインボーオーシャンビューさんが圧倒的な高性能な木製窓を作っています。
ドイツのsmartwin社さんとライセンス契約し、自社工場で製造する高性能木製窓「スマートウィン」を今年の一月から国内向けに出荷しています。
パッシオパッシブさんってどんな会社
私も一度見学会に参加させていただきました。
もう少し近ければお願いしていた候補No.1の建築会社さんです。
パッシブハウスレベルの家つくりをされておりエコハウスアワードでは優秀賞なども受賞されています。
エコハウスアワードを受賞した家はQ値は1.0を下回り、いわゆるQ1住宅と言えるほど高性能な家を提供しています。
もちろん全棟気密測定、燃費計算、結露計算を行っています
詳しくはパッシオパッシブさんのHPを見てください
性能にこだわる会社だからこそたどり着いたのが窓の断熱性能の向上だったようです。
私が見学させていただいた家でもすでにエクセルシャノンさんの樹脂トリプルを採用していたのですが、さらに窓の断熱性能の向上をめざしドイツまでライセンス契約を取りに行かれたんだと思います。
圧倒的な高性能な木製窓のサイズや仕様
レインボーオーシャンビュー社が製造、出荷する窓の仕様は
ドレーキップ、スライディング(片引き)、FIXの3種類で枠、ガラスともドイツから部材を輸入し製造する。
Uw値が0.62の窓は既製品となります。
高さは400~2110mmまでの7段階で、幅はドレーキップが1200mmまでの5段階、FIXが2110までの7段階
社長さんの話では
自社の製品の特長として、断熱性能の高さや1~2週間という短い納期に加えて、細い窓枠によるインテリア性の高さや外側からは窓枠が見えないように設置する独自方式によって実現するデザイン性、耐候性の高さなどを挙げる。こうした特長を強みとしながら、性能やデザインなど「こだわりのある家づくり」に取り組む工務店や設計事務所などに提供していく考えだ。
(引用元:新建ハウジング『11月20日号』)
販売価格は?
製品のトリプルガラス窓とフリーサイズのペアガラス窓がほぼ同等で、現時点で「国内大手窓メーカーの高性能樹脂窓の2~3倍で、輸入高性能木製窓と比べると3割ほど安い」。ただ、製造・販売が軌道に乗ってくれば、輸入部材を徐々に国産部材に切り替えることにより「国内大手窓メーカーの高性能樹脂窓の1.5倍程度」まで価格を抑えられるとの見通しを示す。
(引用元:新建ハウジング『11月20日号』)
圧倒的な高性能な木製窓のまとめ
香川の家の性能にこだわるパッシオパッシブさんがドイツのsmartwin社さんとライセンス契約し、自社工場で製造している
現状ではかなり高いようですが、ある程度数がでるようになれば採用しやすい値段になりそう。
コスパの面では樹脂トリプルには勝てないとは思いますが、意匠?デザイン?の事まで考えると採用される建築会社も多分にあるのではないかと思われます。