冬場のお風呂には気をつけろ

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みなさん、こんにちは

フミです。

私は仕事がら亡くなられた方のCTなどを撮ることがあります。

冬場になると入浴関連事故で亡くなったであろう方が病院に運ばれてくることがあります。

夏場でも野外で熱中症で亡くなったであろう人も病院で運ばれてくることがあります。

病院以外で亡くなると「検視(死)」が行われることが一般的です。

検視(死)とは

普段から持病があり、通院していたなど事件性がほぼ見られなくても検視が行われるケースが多い。医師立ち合いのもと、検察官が遺体を検査してその身元や事件性があるかどうかを判断する手続きが行われる。

(引用元:心に残る家族葬HPより)

死因の調べるために死亡時画像診断(Ai)でCTなどを撮ります

死亡時画像診断(Ai)とは

Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)とは、CTやMRI等の画像診断装置を用いてご遺体を検査し、死因究明等に役立てる検査手法です。

Aiは画像で判断するものですので、この検査だけで死因を明確にすることは困難な場合があります。

(引用元:日本医療安全調査機構のHPより)

つい最近では野村克也さんがご自宅の浴槽内でぐったりしており、その後病院に救急搬送されましたが助からなかったようです。

84歳で十分長く生きているから仕方ないと考える人もいるかもしれませんが・・・死因と亡くなった場所から考えるとヒートショックで亡くなった可能性が高い。

つまりしっかりとした断熱性を有した家ならば死ななかったかもしれないのです。

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入浴関連事故とは?

入浴関連事故で多いの『ヒートショック』です。『ヒートショック』とは暖かい部屋から寒い部屋への移動など急激な温度変化によって、血圧が大きく変動することによって体に負担がかかることを言います

もう一つは浴室内熱中症です。これは、長湯や高温のお風呂に入ることで血管が広がり、血圧が低下し起きる体調不良です。

浴槽内での溺死は交通事故より多い

(参照元:ノーリツHPより)

厚生労働省の調査では浴槽内での溺死および溺水での死亡者数が2016年に交通事故死亡者数をこえました。

交通事故死亡者数は年々減少していますが、浴槽内での溺死および溺水の死亡者数は年々増えつつあります。

浴槽内での死亡事故の発生時期は?

家の中の室温差が大きくなる冬場の死亡事故の発生が多くなっています。

実際に私も浴槽内で亡くなられたであろう方のCTを撮るのも圧倒的に冬が多いです。

今シーズンだけで覚えているだけで3回あります。

さらに亡くなられてはいないがお風呂場で意識喪失した方のCTも2回ほど撮っています。

ヒートショックや浴室内熱中症で亡くならないための注意点

医療従事者からのヒートショック対策のお願い。

亡くなられている方の9割が65歳以上だからと言って、若いから大丈夫だと思わないでください。

  1. 冬で寒いからと言ってお風呂の温度が42℃以上で入るのはおススメできません。のぼせる可能性が高くなります。
  2. 寒いからと言って長湯も気を付けてください。できれば10分以下でお願いします。
  3. 脱衣所と浴室は、他の部屋と同じぐらいまで温めてください。
  4. 湯船から出る時はゆっくりでお願いします。
  5. 食後やアルコール摂取後はなるべく入らないでください。
  6. 深夜や早朝はなるべく入浴を避けてください。
  7. 家族に声をかけて入ってください。

これらの事を、若いころから習慣にすれば年を重ねてから、急に習慣も変えなくていいです。

さらに小さいダメージの積み重ねが、血管などに蓄積されると思ってください。

冬場のお風呂に気をつけるためのまとめ

交通事故の死亡者数よりも浴槽内での死亡者数の方が多い。

家は安全、安心な場所であるべきなのですが、ヒートショックが起こるような家は安全ではありません。

健康が損なわれては、いくら時間とお金があっても意味はありません。

健康を損なわないために超高気密・高断熱までしろとはいいません(お財布に優しくないので)がある程度の断熱性(HEAT20G1は下限で、できればHEAT20G2レベルぐらい)・気密性を持った家つくりをしてください

家族や自分を守るためにしっかり家創りの勉強をしてください。

できればそんな勉強をせずとも家族や自分を守れる家を建てることができ、みんなが健康的に普通の生活をおくれるような時代が早く来ることを願います。

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