みなさん、こんにちは
フミです。
今回は太陽光発電や洋上風力発電の発電コストが急激に安くなっていることを書きます。
世界的に見ると火力発電や原子力発電に比べ太陽光発電や洋上風力発電の発電コストの方が安くなってきています。
太陽光発電や洋上風力発電のコストはどれぐらいなのか?
世界の状況と日本の状況では少し違います。はっきり言って日本は遅れています。
そこでまず世界の太陽光発電や洋上風力発電のコストを見てみましょう。
世界の電源別発電コスト
(参照元:自然エネルギー財団の脱炭素社会へのエネルギー戦略の提案より)
上の表を見てもらうとわかるようにここ数年で太陽光発電と洋上風力発電の発電コストは急激に安くなっています。
2018年を見てみると原子力発電と比べると自然エネルギーの発電コストは1/3以下、石炭火力に比べても1/2以下のコストしかかかっていません。
ただし同じ量の発電を行うにはかなり広い面積が必要なことも忘れてはならない。
日本における自然エネルギーのコストの推移
(参照元:自然エネルギー財団の脱炭素社会へのエネルギー戦略の提案より)
世界と比べるとまだ少し割高ですが低下傾向にあります。
今後の太陽光の発電コストがどうなっていくかを見てみましょう。
(参照元:日本市場における2030年に向けた太陽光発電導入量予測(2018~19年版))
この予測を見てみると2030年ごろには今の世界の発電コストにかなり近づきます。
日本は世界と逆行している
「脱石炭連盟」が発足し、OECD35ヶ国のうち20ヶ国が石炭火力の縮小を検討、もしくは既にフェーズアウト期限を発表しているそうです。
そんななか、日本の現状を見てみると
(参照元:自然エネルギー財団の脱炭素社会へのエネルギー戦略の提案より)
残念なことに右肩上がりです。
石炭火力の問題点は圧倒的にCO2を排出することです。高効率の石炭火力でも従来型とCO2の排出量はあまり変わりません。
現在日本は火力発電用の燃料として石炭、天然ガス、石油のほぼ全量を海外から輸入しており,その総額は約16兆円にのぼります。
つまり年間約16兆円ものお金が海外に流出しているのです。さらにかなりの量のCO2も発生しています。
この16兆円の半分でも自然エネルギーの利用拡大やエネルギーの効率化の研究に使えばすぐに元が取れるといういい方はおかしいかもしれませんが費用対効果はいいのではないでしょうか?
まとめ
世界的に見ると自然エネルギーを用いた方が発電コストが安くなっている。
日本も少し?かなり?遅れているが自然エネルギーの発電コストはかなり安くなってきている。
日本は世界が脱石炭しようとしている所を逆行している。
現在日本では火力発電用燃料の輸入に年間約16兆円という途方もない金額を海外に流出させている。
その事を考えると再エネ賦課金の負担などは将来の日本への富の移転と考えることもできる。
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