みなさんこんにちは
フミです。
冬になり風邪やインフルエンザが流行する季節になりつつありますね。
私が働いている病院でもインフルエンザの患者さんが来院します。
そこで今回は風邪の予防について書きます。
当たり前の事ですが規則正しい生活と適度な運動は風邪の予防になります。
風邪の原因とは
まず予防法の前に、風邪とは何かを書きます。
風邪の原因となる病原体の約九割がウイルスで、残り一割が細菌と言われています。
ウイルスや細菌は約200種類も存在し、風邪という呼び名は病名ではなく単なる総称です。
溶連菌感染症などの細菌による風邪には抗生物質が効くが、インフルエンザを含むウイルス感染による風邪に根本的な治療法はありません。
治すのも、予防するのも自分の免疫力や生活習慣によるところが大きいです。
睡眠時間は6時間以上
カリフォルニア大学の研究で健康な160人を対象にライノウイルス(風邪の原因のひとつのウイルス)が入った点鼻薬を施し、睡眠時間を記録したうえで風邪を発症するか調べた。
その結果7時間睡眠が最もよく、5時間以下の睡眠の人は7時間睡眠の人に比べ4.5倍も発症しやすかったそうです。
なかなか7時間睡眠は難しいかたはせめて6時間は寝てください。睡眠時間が6時間を切ると風邪を引くリスクが4.2倍も高まるそうです。
就寝前の歯磨き
口腔内には約30億〜6000億もの細菌が存在すると言われています。これらの細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があります。口腔内を不潔な状態にしておくと細菌が増殖します。何より厄介なのは、プロテアーゼにはインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあります。つまり、不潔な状態にしておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザに感染しやすくなってしまいます。
さらに寝ている間は唾液の量が減り、細菌が繁殖しやすい状態になるため、寝る前の歯磨きを丁寧に行うと細菌の増殖を防ぐ効果があります。
しっかりとした口腔ケアをすることで、インフルエンザの発症が1/10となった国内の研究が報告もされています。
寒気がしたら軽い運動
日頃の運動も免疫細胞を活性化させる。
日常的に適度な運動の習慣がある人はウイルス感染のリスクが低下すると言う報告もあります。さらに感染しても、日頃運動をしているほうが軽く済むようです。
また感染直後の適度な運動も防御機能を高めます。マウスの実験では感染後4時間以内に軽く運動すると、ウイルスや細菌とたたかうリンパ球などが活性化した報告があるそうです。
あくまぜ風邪の引き始めですよ、風邪の症状が酷い時はおとなしく睡眠をとりましょう。
太っている人は重症化しやすい
太っている人はインフルエンザウイルスに感染すると重症化しやすく、特に高齢者では死亡リスクが上昇することが研究によってわかってきている。
太っている人と太ってない人ではA型インフルエンザウイルスを排出する期間が2倍になることがわかったそうです。つまりそれだけ症状が長引くということです。
太っている人は、インフルエンザのリスクだけでなく、様々な疾患のリスクがあがっていますので痩せましょう。
まとめ
風邪やインフルエンザは寝ていればほとんどの場合治ります。しかし肺や心臓に持病がある人、食欲がない人、急に症状が悪化した人は医療機関を受診しましょう。
医療機関に行くかどうか悩む前に、基本は風邪にならないことが第一で、なったとしても症状が軽く済むように日頃から規則正しい生活をおくり、適度な運動をしてください。
あわせて読みたい記事