こんにちは
フミです。
今回は第14回書道パフォーマンス甲子園について紹介します。(7/25に開催されました)
なぜ紹介するかといいますと、この書道パフォーマンスの始まりは私の母校である愛媛県立三島高校がはじめたからです。
さらに私が在学中に書道パフォーマンスが文化祭や地元のイベントなどで行われ始めました。
その当時は、書道パフォーマンス甲子園はありませんでした。メインは「書の甲子園」でした。
そこで三島高校は当時上位の常連でした。
これは当時の顧問の先生がすごい人で生徒にも厳しいが自分にも非常に厳しい人でした。
そんな先生の部活でしたので、運動部のような走り込み、腕立て、階段登り・・・さらには合宿で日付が変わるまで書きっぱなしだったようです。
しかし、「書の甲子園」の3連覇がかかった年に突然辞任されました。
この先生がいたから現在の書道パフォーマンス、書道パフォーマンス甲子園があると言っても過言ではありません。
目次
書道パフォーマンス甲子園が始まったきっかけ
上記のような経緯があり三島高校は、書道パフォーマンスをイベントなどで披露していました。
平成19年ごろにショッピングモールで披露したところ、それに注目した行政や地元の祭り「紙まつり実行委員会」が、同イベントで披露することを同部に依頼したことをきっかけとして、平成20年夏に第1回書道パフォーマンス甲子園が四国中央紙まつりの一イベントとして開催されました。
第14回書道パフォーマンス甲子園は無事に開催されたのか?
昨年の第13回書道パフォーマンス甲子園はコロナの影響で開催されませんでした。
今年もコロナの影響で無観客ではありますがなんと開催されました。
昨年開催されていないこともあり19歳の部も行われました
毎年増える出場校
第一回は3校、第二回は5校、そして第三回は18校と急増しました。
これはその年の5月に『書道ガールズ!!私たちの甲子園』が公開されたことが追い風になったみたいです。
一気に増えすぎたことで18校で予選審査を行い12校が本選に出場しました。それまでは川之江の栄町商店街特設会場でしたが12校となったその年から川之江体育館、2013年からは伊予三島運動公園体育館と会場が変遷してます。
第7回大会からは予選に地方ブロック制度を導入が必要なほど参加校も増えました。
第10回大会は北海道から沖縄まで37都道府県105校から応募があり、本選出場は21校と規模を大きく拡大しました。
第11回大会では37都道府県から116校の申し込みがあり、本選出場は20校が6月15日発表されました。
第14回は応募校数102校で本戦出場は21校となりました。
それ+19歳の部で5校がパフォーマンスを行っています
第14回書道書道パフォーマンス甲子園スケジュール
申込期間
令和3年 4月 2日(金曜日)~5月7日(金曜日)17 00(必着)
予選審査結果発表
令和3年6月18日
大会本番
令和3年7月25日
9時から開会式で17時ごろに終了
第14回大会本戦出場校
北海道・東北ブロック 2校 (申込11校)
- 秋田県立大曲高等学校(秋田県) ブロック1位
- 青森県立八戸東高等学校(青森県) ブロック2位
関東ブロック 4校 (申込18校)
- 本庄東高等学校(埼玉県) ブロック1位
- 水戸葵陵高等学校(茨城県) ブロック2位
- 創価高等学校(東京都) ブロック3位
- 本庄第一高等学校(埼玉県) ブロック4位
中部ブロック 3校 (申込12校)
- 長野県松本蟻ヶ崎高等学校(長野県) ブロック1位
- 岐阜県立岐阜高等学校(岐阜県) ブロック2位
- 愛知県立愛知商業高等学校(愛知県) ブロック3位
近畿ブロック 2校 (申込11校)
- 上宮高等学校(大阪府) ブロック1位
- 兵庫県立須磨東高等学校(兵庫県) ブロック2位
中国ブロック 4校 (申込19校)
- 鳥取城北高等学校(鳥取県) ブロック1位
- 鳥取県立鳥取東高等学校 ブロック2位
- 広島県立五日市高等学校(広島県) ブロック3位
- 島根県立松江東高等学校(島根県) ブロック4位
四国ブロック 4校 (申込23校)
- 香川県立高松西高等学校(香川県) ブロック1位
- 香川県立高松商業高等学校(香川県) ブロック2位
- 香川県立高松東高等学校(香川県) ブロック3位
- 愛媛県立三島高等学校(愛媛県) ブロック4位
九州ブロック 2校 (申込8校)
- 福岡県立八幡中央高等学校(福岡県) ブロック1位
- 福岡県立大牟田北高等学校(福岡県) ブロック2位
今年は4大会ぶりに母校が予選を通過でき本選に出られるようです
第14回大会書道パフォーマンス甲子園の作品を紹介
パフォーマンス順で作品を載せていきます
高校生の部
香川県立高松商業高等学校
作品説明
私たちの何気ない日常を振り返って、考えたこと。それは 今この瞬間、書道パフォーマンスに懸けた今という時間の 大切さだ。ゆったりとした時の流れから、一本の筆を軸に、 全員の時間が崩れ、『今を大切にする』という気持ちが一 致している様子を、一体感のある演技で表現した
岐阜県立岐阜高等学校
(引用:書道パフォーマンス甲子園HP)
本庄第一高等学校
作品説明
言葉は時に刃物より鋭く人を傷つけることがあります。刃 物の傷は、薬で治すことができても、言葉による心の傷は、 治すことは難しいです。使い方一つですれ違いが生まれて しまう現代を生きている私たちが伝えたい。言葉一つで傷 つく人が少なくなり、言葉一つで幸せになれる人が増える ように・・・未来に望みをかける「希望」ではなく祈り願う「祈 望」という大字と共に作品を作り上げました
創価高等学校
作品説明
世界の各地で権力や武力を行使した争いがあっても、 芸術こそが希望の一つであると確信しています。 冒頭では、あらゆる弾圧に苦しむ市民の姿を、中盤で は、一人の行動が生み出した人々の心の変化を、終盤で はどんな過酷な状況でも屈しない、芸術が持つ力の強さ を表現しました
広島県立五日市高等学校
(引用:書道パフォーマンス甲子園HP)
愛媛県立三島高等学校
作品説明
「書道×自分=青春」書道に出会い色のな い世界が青く輝き始める様子を、文字や色、 絵で表現しました。手で描く横顔は私たちを象 徴し、ひたむきであることの美しさを表現しまし た。青春の全てを込めた作品を見てください
青森県立八戸東高等学校
作品説明
現代を生きる私たちは、周りに流される傾向があります。 けれども、人には、その人にしかない個性があります。人目 を気にしてしまう現代だからこそ、自分を信じて生きていく べきです。それこそが、「私」という存在が時代に流されない、 唯一の生存戦略だと考えます
島根県立松江東高等学校
作品説明
人々が触れ合うことが難しい今だからこそ、文房四宝を用い、紙に書くことで想いを伝えて欲しい、繋がりの象徴である蝶のように新たな愛を繋いで欲しいと思います。まずは、私たちが蝶となり沢山の愛を繋ごうと、パフォーマンスの中でファンベールを使用し愛を繋ぐ蝶の姿を表現しました。
愛知県立愛知商業高等学校
作品説明
安倍晴明を題材としたパフォーマンスです。晦闇に堕ち た2人の姫と、その闇を切り裂き陰陽を守る晴明の物語 です。人外の生成たちを封じるために、陰陽師たちは呪術 を使い交戦します。相対する2つの存在が織りなす、熱き 和のバトルを表現しました。
鳥取県立鳥取東高等学校
作品説明
ある日私たちは「風神雷神図屏風」と出会いました。私 たちが感じた、美術史に新しい世界を開いた作者の意気、自然との共存の大切さ、コロナ禍で生きる私たちの魂の叫びを表現しています。造像記、行書、木簡と私たちが取り組んできた書の学びをパフォーマンスに取り入れました。
兵庫県立須磨東高等学校
作品説明
今回のテーマは、ミライテストです。答えのない問いで溢 れる社会という私たちが直面している問題をテーマにしまし た。この手で世界に一つだけの答えを創り出すことができれば、超えられない壁はないという強い決意と、自分を信じ 「て我武者羅に突き進むことの大切さを伝える作品です。
水戸葵陵高等学校
作品説明
心の中の鬼が招く争い、原爆。全世界の人々が希求す る平和への祈りを表現。紙面の左右で戦争と平和を、中 央の羽で平和の象徴(天使・はと)をイメージして世界 に通用する品格の高い作品を目指した。書は六朝楷書と書聖王羲之(おうぎし)の字より集 字した
香川県立高松東高等学校
作品説明
「コロナ禍で先の見えない今、私たちがするべきことは 何か」という思いを「龍のように力強く駆け上がり、鳳凰の ように華麗に舞う」姿で表現しました。曲調の変化とともに 動きや声を変え、力強さと華麗さを表現しています。特に 大文字を揮毫しながら、「千手観音」のパフォーマンスをす る場面が一番の見せ場です。
福岡県立大牟田北高等学校
(引用:書道パフォーマンス甲子園HP)
香川県立高松西高等学校
作品説明
「雲は龍に従い 風は虎に従う※」をテーマに、龍を表現した強い動きや、同調しあい美しく揃った動きをパフォーマンスに取り入れました。書に重きを置き、白・黒・朱の3色で書本来の美しさを作り上げました。
鳥取城北高等学校
(引用:書道パフォーマンス甲子園HP)
福岡県立八幡中央高等学校
作品説明
好きな曲で踊りながら作っているのは、オリジナル人生ゲ ーム。マスに書かれたのは私たちが体験したコロナ禍の現 実。「書道パフォーマンス甲子園中止。スタートに戻る。」 予想もしない現実に直面し、“人生のゴールって何?”と 考える。そして“人生は自分の手で切り拓く”と決意する。 その強い決意を闇(コロナ禍の闇)で戦う”くのいち”の姿 で表現した。
長野県松本蟻ヶ崎高等学校
作品説明
SNS 上で文字が飛び交う現代、全ての言葉に思いを 込めてほしいという願いを込めました。「時代の中で変わりゆく文字の姿」の一文は、今までにない活字を筆で書きました。 言葉と生きるという人生の旅、私たちが未来へ旗を掲げて歩んでいく決意を、活字、行書、木簡、造像、隷書、金文の文字で表現しました。
秋田県立大曲高等学校
作品説明
最初に「鬼」と「鬼の顔」を書きました。私たちの胸の奥に 「優れた人を羨む」という鬼がいる。なまはげは鬼ではなく、悪事を諫め、災いを祓いにやってくる来訪神。なまはげが 災いを追い払い、「鬼」という字に「斗」を書き加えたら、「魁」となり、先駆けになった。
本庄東高等学校
作品説明
自分にとって特別な人だけがヒーローでしょうか。いえ、違います。思いやりを持って行動に移す、その姿がヒーローなのです。ならば人は皆誰かのヒーローのはずです。誰かを思う心を大切に、その気持ちを力に変え、自分自身も、あなたもヒーローになる!その思いを作品にしました。
上宮高等学校
作品説明
テーマは「外見至上主義(ルッキズム)に物申す」です。 作品は岡本太郎の「挑む」をオマージュしています。完璧 でいなくてはという『美』への執着が偽りの私を作り出す。 最高の私は誰かによって決められるものではない。内なる 自己と対峙する。『真(まこと)の美』とは何か…高校生 の私たちが悩み、ようやく導き出した答えを書道パフォーマ ンスで表現しました。
19歳の部
広島県立神辺旭高等学校
作品説明
「19歳の部」に出場させて頂いた感謝の気持ちと、総合芸術である書道パフォーマンスを表現する楽しさを伝えたくて作品にしました。マーチングで音楽(ラテン・ジャズ)を取り入れ、美術(勢いよく燃え上がる私たちの思いを炎で) 、書道(隷書・行書・楷書)を構成した作品に仕上げました。
愛媛県立三島高等学校
作品説明
この作品は、生活が大きく変化する中であっ ても「心を強く持ち、恐れず前に進もう」という決意を表現しています。書道パフォーマンスを通して、今何を伝えたい。 伝える必要があるのかを考えることで、書が持つ、 性の強さに改めて気づきました。見ている人か自然と元気になれるように、爽やかかつ力強く書き上げました。
兵庫県立須磨東高等学校
作品説明
今回のテーマは、ミライテストです。答えのない問いで溢 れる社会という私たちが直面している問題をテーマにしまし た。この手で世界に一つだけの答えを創り出すことができれば、超えられない壁はないという強い決意と、自分を信じ 「て我武者羅に突き進むことの大切さを伝える作品です。
兵庫県立芦屋高等学校
(引用:書道パフォーマンス甲子園HP)
横浜女学院高等学校
(引用:書道パフォーマンス甲子園HP)
第14回書道パフォーマンス甲子園の結果
優 勝:長野県松本蟻ヶ崎高等学校(長野県)
準 優 勝:香川県立高松西高等学校(香川県)
三 位:愛媛県立三島高等学校(愛媛県)
審査員特別賞:福岡県立大牟田北高校(福岡県)
紫 舟 賞:鳥取城北高等学校(鳥取県)
南海放送賞:香川県立高松西高等学校(香川県)
第14回書道パフォーマンス甲子園まとめ
なんとか無観客ながらも今年は開催することができました
来年には無事に開催されることを願います
作品(紙の大きさは約縦4m×横6mで重さは約4.3キロほど)についてはかなり大きく迫力がある作品ばかりです。
写真で見るのと実際に見るのではかなり印象がかわります。
普段通りの生活に戻れば是非、見に来てください
詳しく書道パフォーマンス甲子園について知りたい人は下の公式のサイトを見てください