みなさん、こんにちは
フミです。
リクルート住まいカンパニーの「2019年注文住宅動向・トレンド調査」の結果で施主が検討の開始時に困ったことは、「最初に何から始めたらよいかわからない」が一位でした。
そこで今回は家づくりで後悔しないために知ってほしい最低限の事を書きます。
一番大事なことはマネープランおよびライフプランです。
これについては100人いれば100通りぐらいありますので一概に言えません。
ですが一つだけ言えるのはお金の問題さえクリアすれば、ほとんどの問題は解決できます。
家つくりにおいても人生においても
これからの家づくりで最低限意識してもらいたいことを書きます。
- 断熱性能は最低でもHEAT20G1(UA値0.56(6地域))性能以上
- 気密性能は最低でもC値1.0以下に
- 窓はオール樹脂Low-Eペアガラス以上に
最低でもこの3つをクリアすればかなり快適な環境で暮らすことができます
目次
なぜ性能が大事なのか?
家づくりで大事なのは性能です。
家を建て終わってから、家の基本的な性能を上げることはかなりのお金がかかりますし、構造上できない場合もあります。
性能が高いことによって住みはじめてからの満足度がかなり変わってきます。
家づくりの期間は短ければ半年、長い人なら2,3年かけるようですが、家に住みはじめるとその家で30年以上住むことがほとんどです。
住宅の性能が悪いとせっかくの新築でも不快で満足度が低くなってしまいます。
まずは性能でハウスメーカーや工務店などをふるいにかけましょう。
断熱性を重視しろ
断熱性の基準には省エネ基準やZEH基準やHEAT20の基準など様々な基準がありわかりにくいと思います。
私がおすすめする最低限の基準はHEAT20G1(UA値0.56(6地域))レベルの断熱性能は確保していただきたいです。
UA値の事を聞いて、しっかりとした返答ができな工務店やハウスメーカーからは一目散に逃げてください
金銭的に余裕があればHEAT20G2(UA値0.46(6地域))レベルの断熱性能まであげてください。50年ぐらいのスパンで考えるとこちらの方がトータルコストが安くなりますし、快適度合いもあがります。
また断熱性能が高い家は健康の面でもメリットがでてきます
詳しくはこちらを読んでください
気密性能も大事
気密性能を示す指標としてC値があります。
C値は延床面積あたりの隙間の面積の割合であり、単位は cm2/m2 です。
難しいことは置いといて数値が小さいほど隙間が小さく気密性能が高いという事です。
気密性が低いとどうなるか?
UA値などが高い高断熱住宅でもC値が低いとその性能が半減してしまいます。
気密性能が低いと外気の影響を受けてしまい、断熱性能の効果が薄れてしまい、冷暖房も効きにくくなります。
さらに隙間から花粉や、ホコリなども侵入してきます。
そして換気システムの効果がさがり、家にたまる湿気や有害物質なども排出できず、ダニやカビが発生してしまいます。
どこまでの気密性能が必要なのか?
様々な本やネットなどで調べた結果、快適に暮らすには最低でも1.0以下、できれば0.5以下ぐらいの気密性能は必要なようです。
このレベルになると正確で丁寧で理にかなった施工がほとんどの場合行われています。
C値は実測値ですので一棟一棟変わります。
これから家づくりを考えている人は気密測定をしていてC値1.0以下を保証してくれる建築会社を選びましょう
窓もあなどるなかれ
快適な家を建てるためにあなどってはいけないのは窓です。壁などに比べれば面積は狭いですが、熱の大半は窓から出入りするからです。
冬は50%以上、夏は60~70%以上の熱が窓から出入りしています。
これだけ熱が出入りする窓はとても大事です
どれぐらいの性能の窓がおすすめか?
- サッシはオール樹脂
- ガラスはLow-Eペアガラス(できればアルゴンガス入り)
- スペーサーは樹脂スペーサー
省エネ地域区分6の地域では上に書いたレベルの窓を採用すれば、ほとんど結露もしませんし、エアコンなどの冷暖房費なども考慮すると一番おすすめの選択です。
もっと寒い地域はトリプルガラスにしてください。
窓の性能ランキングを見たい方はこちら
アルミ樹脂複合サッシでも同じぐらいの断熱性能の窓がありますが、オール樹脂サッシをおすすめします。
それは結露になる可能性が大きく違うからです
他に大事なことは?
上記の事ができている建築会社さんはほとんど心配ないと思いますが、太陽に素直な設計をすることでより快適性が増します。
『夏場の日射遮蔽と、冬場の日射取得』の考え方を理解している建築会社さんや設計士さんにお願いしましょう
まとめ
これから家づくりを考えている方は、まず家の基本性能でハウスメーカーや工務店をふるいにかけてください。
そこから家づくりの始まりだと思ってください。
ここに書いていることは最低限の事しか書いていません。
快適に暮らしたい方はぜひ参考にしてください。別に快適じゃなくてもいい、デザインがすべてだという人も頭の片隅とどめておいてください。