みなさんこんにちは
フミです。
冬になり風邪やインフルエンザが流行する季節になりつつありますね。
私が働いている病院でもインフルエンザの患者さんが来院します。
そこで風邪には、あれが効く、これはダメだとちまたではいろいろ言われていますが、それに科学的根拠はあるのでしょうか?
今回は科学的根拠がある風邪やインフルエンザの予防法を紹介します。
風邪の原因とは
まず予防法の前に、風邪とは何かを書きます。
風邪の原因となる病原体の約九割がウイルスで、残り一割が細菌と言われています。
ウイルスや細菌は約200種類も存在し、風邪という呼び名は病名ではなく単なる総称です。
溶連菌感染症などの細菌による風邪には抗生物質が効くが、インフルエンザを含むウイルス感染による風邪に根本的な治療法はありません。
治すのも、予防するのも自分の免疫力や生活習慣によるところが大きいです。
石鹸の100倍効果がある消毒法
ドアノブや電車のつり革についたウイルスなどの表面が平らな金属では24~48時間もウイルスが生存しています。
インフルエンザウイルスに感染した人がドアノブを触れば丸二日間ウイルスが付いていることもあります。
ドアノブや手すり、硬貨などは見落とされがちな感染ポイントです。
そこで手を清潔にするために手洗いをすることが大切なんですが、「石鹸」で手をあらい菌を1/100まで減らすには30秒間手を洗わないといけません。
効率がいいのはアルコール性手指消毒液を使うことです。15秒手を万遍なくアルコール消毒すると菌を1/1000まで減らせ、石鹸と同様に30秒行うと菌が1/10000まで減ります。
石鹸で手を洗う100倍の効果があります。ただし嘔吐や下痢がある人に触れた時は石鹸+流水が必要です。
アルコール性の手指消毒薬は、どんな市販品でもOKです。
うがいをするなら「緑茶」
うがいはその中身によって有効性が異なります。
一番いいのは緑茶、それから水です。
京都大学で行われた研究によれば水うがいをした場合と、うがいをしない場合では風邪の発症率は40%低下しています。
緑茶を用いたうがいについては専門家は効果があるとの見方でほぼ一致し、最も評価が高かった。そもそも、うがい自体に風邪予防の効果がある上、緑茶に抗菌・抗ウイルス効果があるカテキンが多く含まれるためです。
また静岡県立大学の研究ではみずでうがいした群と、緑茶でうがいした群では、明らかに緑茶でうがいした群のインフルエンザの発症率は低かった。しかし65歳以下を対象にすると減少傾向はあるが統計学的な明らかな差にまでは至らなかったそうです。
細胞実験では緑茶に含まれるカテキンが、インフルエンザウイルスの増殖を予防することがわかっています。
紅茶も同様にポリフェノールが含まれインフルエンザを感染を阻止することがあきらかになっています。
うがいでなくても飲用でも効果があります。
まとめ
みなさんも小さい頃から手洗いうがいをしてくださいといろいろな所で言われたことがあると思います。
あながち間違いではないようです。
その手洗いうがいの効果を高める方法を紹介しました。
同じことをするのなら少しでも効果が高い方がいいですよね。
用意できるのなら、アルコール性の手指消毒剤や緑茶を用意して風邪の予防につとめましょう。
用意できなくても、手洗いうがいはしっかりしましょうね。