みなさんこんにちは
フミです。
今回は太陽光発電の売電をはじめたのが2017年2月15日でしたので二年半がたちました。
そこで太陽光発電システムの設置コストがどれぐらい回収できているかを計算してみます。
まず我が家の太陽光発電システムの条件はこのようになっています。
パネル パナソニック製
搭載量 11kw
方角 南南東
屋根の角度 2寸(約11°)
年間予想発電量 11,959kWh
場所 愛媛
売電額 1kWhあたり25.92(24×(1+0.08))円(20年余剰買取)
設置費用 325万円(税込)
設置費用の325万円が2年半でどれぐらい回収できているか・・・損はしないのか計算してみます
太陽光の売電金額
HEMSのデータを見てみると
2017年 | 271413円 |
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2018年 | 295274円 |
2019年 | 197361円 |
合計 | 764048円 |
2017年の売電開始から2019年の8月15日までの売電金額の合計は764048円となります。
設置費用の23.5%ほど回収できているようです。
実際には自家消費した電気もありますので純粋な発電量で計算してみますと
売電開始からのトータルの発電量は33460kWhですのでそれに25.92円/kWhをかけると867283円となります。
この額だと設置費用の26.7%ほど回収できているようです。
あと何年で設置費用を回収できるか?
2年半で23.5%ほど回収できているので悲観的に見積もって11年ぐらいで回収できるようです。26.7%で計算してみると9年半ぐらいで回収できるようです。
ただし出力抑制がなどの状況によってはもう少し遅くなるかもしれません。
ですが20年間の買取なので、まず設置費用を回収できないなんてことは考えられません。
メンテナンスコストも含めても回収できると思います。
タイナビでの廃棄の試算額を考えても赤字になることは現状は考えられない。
投資商品としてはどうなのか
私は太陽光発電を発電を採用した理由としては、エコだという事もありますが、投資としても考えて採用しました。本当にエコなのかは何とも言えませんので・・・
投資商品として太陽光発電を考えてみると
設置費用の325万を約10年で回収できると考えると利回り約10%の商品です。設置から20年間は利回り10%です。
その後、固定買取期間が終わり売電価格が約1/3になれば利回りは約3%ぐらいになります。
ただし、株や投資信託や不動産とは違い太陽光発電システムを売ることができません。
懸念事項としては、将来的に廃棄するかそのまま設置し続けるかは現状では判断しかねます。
蓄電池が高性能になり、コストも下がれば蓄電池の導入も考えられますが現状では価格がかなりたかいのでコストまで考えると採用できません。
今から家を建てるのならば太陽光発電システムを採用するべきか
十分に高気密高断熱な家を建てまだ資金的に余裕があるのならば、太陽光発電システムを採用するべきです。
ですが私が載せているような大容量ではなく、3~6kWでいいのではないかと考えます。
理由としては
- 20年固定価格の買取がかなり安くなっているので沢山載せる必要性がない
- 設置容量が少なくても設置費用は回収できる
- 夏場のエアコンとの相性がかなりよい
- エコへの意識が高まる
- 災害時でも電気が使える
後付より新築の時に一緒に設置する方が設置費用も抑えられます。
どうしても設置費用を早く回収したいときは太陽光発電の一括見積サイトを利用してみるのも一つの手です。
私が実際に一括見積をして建築会社さんに太陽光発電システムを値引きしてもらった詳しい記事はこちらです。
太陽光発電は制度設計があまりよくなかった
ここまで太陽光発電を推していますが・・・国の制度設計はお世辞にもよかったとは言えません。
再生エネルギーの普及を目指すというのは理解できますが、もう少しどうにかならなかったのかと感じます。
2019年度の買い取り費用は約3.6兆円で、このうち家庭や企業に転嫁する分は約2.4兆円に上ります。残りの約1.2兆円は再生可能エネルギーのおかげで海外から石油や天然ガスなどをかわなくてよくなったお金で、つまり海外への富の流出が約1.2兆円抑えられたという事です。
まとめ
現在までの売電状況を見てみると遅くとも11年目に設置費用は回収できそうです。
太陽光発電はきちんとシミュレーションすれば設置費用を回収できないなんてことはまずありえません。
さらに一括見積をすれば設置費用の回収も早くなります。
そして災害時には電源の確保に少しは役に立ちます。
もちろん太陽光発電を設置する前に、十分に高気密高断熱な家を建てましょう。そうすることで家で使う電気代が減り、太陽光発電関係なしに経済的な小エネルギーな家になります。