【第百五話】家作り物語 性能だけがすべてじゃない

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みなさん、こんにちは

フミです。

この物語は、フミの家作りの軌跡を思い出しながら書いていきます。

このブログを初めて読む人で

記憶違いや大げさな表現や乱暴な言葉使いがあるかもしれませんがご容赦ください。

そして方言丸出しかもしれませんが・・・

さらに、そんなもん興味ないわと思われているかたもいるかも

でも書きます。

その当時のプランや間取りがあまり出てこないのは、

引っ越しの際にほとんど捨ててしまったのでご容赦ください。

今日は我が家の日当たりについて書きます。

パッシブデザインでは夏の日射遮蔽と、冬の日射取得が大事だと言われます。

パッシブデザインとは、建築設計の手法の一つ。特別な機械装置を使わずに、建物の構造や材料などの工夫によって熱や空気の流れを制御し、快適な室内環境をつくりだす手法。

(大辞林より抜粋)

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1.いつの快適さを求めるか?

常に快適な方がいいのですが・・・

その中でも特に『いつ』の快適さを重視するかです。

ひとつは季節、もうひとつは1日の中でいつかです。

冬は12月22日ごろ冬至となり一番日射取得が有利にはなります。(真南に向けて家を建て、真南に遮るものが何もない場合)

しかし、一番寒いのは1月~2月です

夏は6月22日ごろ夏至となり一番家の中に日が入りません。(真南に向けて家を建て、真南に遮るものが何もない場合)

こちらももっとも暑いのは7月下旬から8月いっぱいぐらいまでです。

・・・つまり、夏も冬も南向きで南側に大きな窓を設けた場合、日射取得や日射遮蔽の最も効率の優れた時期が一番暑いときや寒いときより少し早目にきます。

この事より、夏至や冬至より少し遅れた時期を考えて設計するべきだと思います。

省エネを考えると、冬を優先するべきです。

また1日のうちいつをメインに考えるかというと

私は

夏場なら夜暑くて寝苦しいのは嫌ですね。

冬場は朝起きて寒いのは嫌ですね。

2.その時大事なのは?

先ほど書いたように、夏は夏至を過ぎてから一番暑くなり、冬は冬至をすぎてから一番寒さが厳しくなります。

・・・ということは、家は少し東向きの方がいいのです。

暑さが厳しいときは、真南に建てている場合より早くから南面の窓の日射がへり

寒さが厳しいときは、真南に建てている場合より早くから南面の窓の日射が得られます

昔からある家や、その地域の気候や風土をわかっている建築会社なら、何が何でも南向きに立てればいいとは思ってないでしょう。

じゃどれぐらいまで東向けても大丈夫なのか?と聞かれますと、たぶん30度ぐらいまではあまり問題ないんじゃないかと思います。詳しく知りたい方はパッシブデザインができる建築会社さんに聞いてください。

3.シミュレーションである程度は確かめられるが・・・

これはある程度は確かめられると思います。しかし

そのシミュレーションじたいが最適なのか?

一次エネルギーだけみて最適といってはいないか?

住む人間にとってそれが最適なのか?

設計士さんや提案する人と住む人間は違いますし、その提案する人の能力以上にはシミュレーションの結果はよくなりません。

完璧は無理です。

4.我が家は?

大工工事の最中の写真でこれは2017年1月12日の11時ごろのキッチンからリビングと和室に向けて撮った写真です。

わかりにくいので図面も一緒に載せます。矢印方向に写真を撮っています。

もう1枚真南がどちらかわかるものを載せておきます。

隣の敷地と約7メートルあき、真南から、少し東に向いて建っています。(もう少し南に向けてもよかったかも・・・)

冬は日射取得が得られそうですね。

・・・夏場も日射取得が得られます。本来は一回の南面の窓は軒や庇で日射遮蔽をするべきなのですがしてません。

アウターシェードなどで日射遮蔽をしようと考えていたのですが、全館風冷房をしてみると思ったより部屋が暑くならず、太陽光発電のおかげで電気代もそんなにかからなかったのでアウターシェードをつけても費用対効果があまりないと判断しました。

また夏場の日射遮蔽については西側の窓もしっかりと対策する必要があるようです。

5.まとめ

家を建てる目的を考えてみましょう。性能が高い家が目的ですか?より幸せにより快適に暮らせる家が目的ですか?ほとんどの人は後者だと思います。

より幸せにより快適に暮らせる家にするための一つの手段が、性能の高い家ですよね。

目的があって手段があるのです。目的のためには様々なアプローチがありますよね。

もちろん性能も重要な要素です。

施主は、自分たちが本当に快適に暮らすために、建築会社と共に家創りをしなければいけない

今日はこのへんで

フミでした

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